「最近、スマホの充電時間が遅い」と感じることはありませんか?スマホのバッテリーは劣化するので、使い方や充電の仕方によってバッテリーが弱ってしまい、充電が遅くなっている可能性があります。
今回は、スマホの充電時間を短縮するコツやバッテリーを長持ちさせる方法を解説していきます。
スマホの充電時間の目安ってどのくらい?
スマホの充電時間は、スマホや充電器が急速充電に対応しているのか、また、バッテリーの劣化具合などにもよって変わります。
例として、『SHARP』のAQUOSのスマホは、急速充電ACアダプタを使用して、電源を切った状態で約160分で充電可能です。
ユーザーの声を見てみると、0%からマックスまで約2~3時間という声が多く見受けられました。充電時間が3時間を超えてくると、充電に時間がかかるようになったと言えるでしょう。
スマホの充電に時間がかかるようになったのはなぜ?
スマホの充電に時間がかかるようになるのは、理由があります。スマホや充電器に問題があることも考えられますが、充電の仕方に原因があるかもしれません。
主な理由を5つ説明するので、自分の充電方法などをイメージしながら確認しましょう。
バッテリーが劣化している
スマホのバッテリーは、放電と充電を繰り返すので、徐々に劣化していきます。経年で劣化しますが、充電の仕方が悪くバッテリーに負担をかけていると、より劣化が早まってしまうので注意が必要です。
一般的にバッテリーの寿命は充電500回分と言われており、寿命に近づくにつれ、充電スピードが遅くなっていく傾向があります。
バッテリーが空になった状態で充電している
バッテリーが空になると、再度起動するまでに時間がかかったという経験をしたことがある人がほとんどでしょう。
起動するまでに時間がかかるだけと思いきや、バッテリー0%の状態は劣化につながるので、劣化が進み充電に時間がかかる原因になっている可能性があります。できるだけ0%になってからの充電を避けることが大切です。
スマホに不具合や故障がある
そもそもスマホに不具合や故障があることも原因のひとつに挙げられます。充電ケーブルから電力が上手く供給されなければ、充電に時間がかかってしまうのです。
アダプタやケーブル、バッテリーなどに問題がない場合は、スマホの状態を一度チェックしてもらいましょう。
スマホが熱を持っている
スマホが熱を持っていると、自動的に充電が停止する場合があります。熱を持っている間は充電が進みにくいので、充電ケーブルを外したり、カバーと取ったりして、本体を冷ましましょう。
充電をしながらアプリを起動したり、動画を再生したりするなど、バッテリーを多く消費しているときに熱を持ちやすいです。
充電器に不具合や故障がある
スマホ本体やバッテリーに問題がない場合は、充電器が原因かもしれません。充電器やケーブルが不具合・故障を起こしていたり、充電ケーブルとアダプタの供給量が合っていなかったりすると、充電が遅くなる場合があります。
スマホの充電時間を短縮するコツ
スマホの充電時間を短縮するためには、充電の方法を見直しましょう。実践したいコツを4つご紹介します。どれも簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。
急速充電に対応したアダプタとケーブルにする
急速充電に対応したアダプタやケーブルが発売されているので、買い替えてみましょう。買い替えの注意点として、アダプタとケーブルそれぞれに対応出力が設定されています。
アダプタが2.0Aの出力でも、ケーブルが0.5Aであれば、0.5Aまでしか電力を供給できません。アダプタとケーブルの両方を急速充電対応のものにしましょう。
電源を切って充電をする
アプリや動画、メールなどをしながらだと、すばやく充電することは難しいです。バッテリーを消費しながら電力を供給するという状態なので、充電効率が悪くなってしまいます。無駄なアプリや機能が稼働していない電源を切った状態で充電をすると、より速く充電可能です。
機内モードにしてから充電をする
“ながら充電”と同じように、通信しながらの充電も時間がかかる原因です。
Wi-FiやBluetooth、位置情報サービスをそれぞれ切るのも効果的ですが、より効率よく充電するなら機内モードに切り替えましょう。すべての通信がストップするので、無駄な電力消費を防いで、すばやく充電できるようになります。
ケースを外して充電する
スマホが熱を持つ原因として、スマホケースを付けていると熱がこもりやすくなります。充電が止まったり、誤作動を起こしたりしないように、ケースを外して充電しましょう。
ケースを外す以外にも、熱を持たないように、直射日光が当たる場所や熱のこもりやすい車内など、温度の高い場所を避けるのもポイントです。
スマホの充電時間を早くするための充電器の選び方
スマホの充電時間を早くするためには、充電器にこだわることも大切です。規格や性能などに注目して、素早く充電できる充電器を選びましょう。
急速充電に対応したACアダプタとケーブルに見直す
急速充電に対応していないACアダプタ・ケーブルを使用している方は、急速充電対応のものに変えてみましょう。
急速充電対応であることだけでなく、スピードを発揮できるように、両方の対応出力を確認してから購入することが大切です。
GaN半導体を使用した充電器を選ぶ
GaN半導体とは、窒化ガリウムという物質を使用した半導体で、エネルギー効率が良い性質があります。GaN半導体を使用した充電器が登場しており、効率よく素早い充電が可能です。
エネルギー効率に優れている分、サイズ・重量をコンパクトで軽くすることにも成功しています。『Anker』の「PowerPort Atom PD1」、『RAVPower』の「RP-PC112」などは、GaN半導体を使用しており、小型でパワフルな充電ができる充電器です。
USE-PD規格に対応した充電器を選ぶ
USB-PD規格とは、急速充電に対応した規格のひとつです。出力は20V/5Aとなっているので、従来の規格と比べると約13倍レベルアップしています。
USB Type-CやUSB BC 1.2といった規格の充電器を使用していて、充電が遅く感じる方は、ぜひチェックしてみましょう。
スマホのバッテリーを長持ちさせるための充電方法
スマホのバッテリーは、使用していくとどうしても劣化してしまいます。ただ、充電の仕方次第で長持ちさせることも可能です。ご紹介する4つの充電方法をぜひ実践してみましょう。
残量が20%になってから充電する
バッテリーは充電を繰り返すと、劣化してしまいます。できるだけ満タンにしておきたいからといって、十分に充電がある状態での充電で回数が増えると、バッテリーに負担をかけやすいです。
できるだけ適切な頻度にするためには、20%以下になってから充電するようにしましょう。後で詳しく紹介しますが、バッテリーゼロからの充電もバッテリーには悪影響なので、20%以下を充電ラインとしてフル充電するのがおすすめです。
バッテリーは80%ほどにとどめて過充電を防ぐ
バッテリーにとって、使い切ってからの充電だけでなく、充電しきってからの過充電もよくありません。寝る前にケーブルを差し込んで朝までそのままにしていると、バッテリーに負荷をかけてしまいます。
充電は、バッテリー容量の80%にとどめておくのがおすすめです。十分にスマホを使用することができ、バッテリーにも影響を与えにくくなります。20~80%がバッテリーに優しい状態です。
充電中は電源を切る
充電中は、バッテリーの消費や通信をしない状態が最適です。アプリを停止したり、機内モードにしたりするのも効果的ですが、一番良い方法として電源を切るようにしましょう。
無駄な通信や電力消費がなくなるので、バッテリーに負担をかけずにすばやく充電できます。
バッテリーを使いきる前に充電する
以前は、「バッテリーがゼロになってから充電すべき」と言われることもありました。
しかし、スマホのバッテリーに使用されるリチウムイオン電池が進化したこともあって、バッテリーを使い切るとむしろ劣化を進めてしまいます。
過放電状態になるため、20%以下を切ってから充電切れする前に、充電を始めましょう。
スマホの充電時間を短縮してバッテリー切れを防ごう
スマホの充電時間が長くなる原因には、バッテリーの劣化やスマホ・充電器の不具合などがあります。
充電時間を短縮するためには、急速充電に対応したアダプタ・ケーブルにする、電源を切って充電する、機内モードにするなどの方法が効果的です。
バッテリーを長持ちさせることも、充電時間を維持するために大切になってきます。充電のタイミングや充電量に気を付けて、充電を行いましょう。
街なかでバッテリー切れのピンチに陥ったら、モバイルバッテリーシェアサービス「SmaCha」の利用を検討してみてくださいね。