自分が使用しているスマホのバッテリー容量を知っていますか?容量が大きければ、バッテリーが長持ちしやすく、すぐに充電切れしてしまうといった悩みを解決してくれるでしょう。この記事では、バッテリー容量とは何かとともに、大容量スマホのメリットや選び方などを解説します。
スマホのバッテリー容量とは
「スマホのバッテリー容量どのくらい?」と聞かれると、すぐに答えられない方が多いかもしれません。そもそも単位は何か、一般的にはどのくらいかなど気になるポイントがいくつかあります。
まず、スマホのバッテリー容量とは何かをおさえていきましょう。
単位はmAh
スマホのバッテリー容量は、mAh(ミリアンペアアワー)という単位で表現されています。
1時間に流せる電流と言い換えることができ、mAhの値が大きいほど1時間により多くの電流を流し、長時間使い続けることが可能です。
例えば、iPhoneの最も新しいモデルであるiPhone11は3110mAh、iPhone11 Proは3190mAh、iPhone11 Pro Maxは3500mAhとなっています。
一般的には3000~35000mAhが主流
スマホのバッテリー容量は、どのくらいが大きいのか小さいのか、あまりピンと来ないこともあるでしょう。一般的なバッテリー容量は、3000~3500mAhであり、多くのスマホが当てはまります。
3000mAh以下のスマホはコンパクトなことが多いですが、バッテリー容量は小さくなります。3500mAh以上が大容量スマホの基準になるものの、4000mAhのスマホもあれば、10000mAh以上のスマホもあり、容量の大きさの幅は広いです。
スマホのバッテリー容量・状態を確認する方法
スマホのバッテリー容量は、商品ページなどで確認することができます。
あらかじめ搭載されているバッテリーの容量が、減少することはありません。しかし、使用していくうちに劣化が進むので、どれだけ気をつけて使っていてもバッテリーの持ちが悪くなることは避けられないのです。
スマホのバッテリーの状態は、スマホの設定画面やバッテリー診断アプリ、メーカーの点検などで確認できます。
バッテリーの状態によっては交換のタイミングがわかるので、充電の持ちが悪いと感じたときは一度チェックしてみましょう。
バッテリー大容量タイプのスマホが登場している
一般的なバッテリー容量は3000~3500mAhですが、それを超える大容量タイプのスマホも登場しています。
大容量タイプのメリット・デメリットや選び方などをチェックしていきましょう。
4000mAh以上のバッテリーは大容量
バッテリー容量の大きいスマホの基準は、4000mAh以上が目安になります。4000mAh以上の大容量スマホは種類が多く、容量もさまざまです。
主な大容量スマホのバッテリー容量は以下のようになっています。
- Ulefone Power 5:13000mAh
- Ulefone Armor 3T:10300mAh
- UMIDIGI Power 3:6150mAh
- ZenFone Max Pro(M2):5000mAh
- Ulefone Armor X5:4000mAh
バッテリー大容量スマホのメリット・デメリット
バッテリー大容量のスマホには、他の機種よりもバッテリー容量が大きいことによって、さまざまなメリットをもたらしてくれます。
一方で、いくつかのデメリットもあるので合わせて確認しましょう。
【メリット】充電回数を抑えられる
バッテリー容量が大きいと、より多くの電力を蓄えることができます。
バッテリーが劣化していないとして、バッテリー容量の大きいものと小さいものを比べると、充電がなくなるまでの時間が長くなるので、充電回数を抑えられるのがメリットです。
充電がピンチになる頻度が少なくなり、いきなり切れて困ったり、繰り返し充電する手間がかかったりすることがなくなるでしょう。
【メリット】モバイルバッテリーが必要なくなる
バッテリーが長持ちし充電回数を抑えられるので、モバイルバッテリーを持ち運ばなくても安心して使用することができます。
モバイルバッテリーはかさばるアイテムですので、外出の際に邪魔になったり、バッグのスペースを圧迫したりするでしょう。
モバイルバッテリーを持ち歩かずに、充電切れを心配せずに身軽にお出かけできます。
【メリット】バッテリーが長持ちする
バッテリー容量が多いほど、スマホの充電が長持ちします。バッテリーは充電回数が増えるほど劣化していくので、充電回数を抑えられることも長持ちの理由です。
一度の充電で長く使えるだけでなく、長期間バッテリーを交換せずに利用できます。
【デメリット】重くて厚くなりがち
容量の大きいバッテリーは、容量とともにサイズ・重さも大きくなります。大容量バッテリーを内蔵したスマホは重くて厚いことがほとんどですので、コンパクトさに欠けるのが難点です。
「スマホをポケットに入れて持ち歩きたい」「横になりながらスマホを見たい」といったときには、使いにくさを感じるでしょう。
【デメリット】iPhoneは大容量に非対応
「スマホを使うならiPhone」という方も多いのではないでしょうか?スタイリッシュな見た目や機能性などが人気のiPhoneですが、バッテリー容量では一般的なレベルです。
最新のiPhoneでも3000mAhほどであり、大容量には対応していません。どうしてもiPhoneが良いという方は、大容量バッテリーは諦める必要があります。
バッテリー目線でスマホを選ぶときのポイント
バッテリーを重視してスマホを選ぶときには、バッテリー容量以外にも注目したいポイントがあります。以下に挙げる3つのポイントを確かめることが大切です。
ディスプレイの大きさをチェック
ディスプレイは、スマホのパーツの中でも多くの電力を使用している部分です。
ディスプレイが大きかったり、解像度が良かったりするスマホは便利ではあるものの、電力消費は多くなります。
見にくくならない範囲で、大きすぎないディスプレイを搭載したスマホを選びましょう。
CPU性能はシングルコアがおすすめ
スマホでさまざまな処理を行っている部分を“CPU”と言い、CPU性能はコアの数に応じて、シングルコア、デュアルコア、クアッドコアといった種類があります。
コアが増えるほど処理速度が上がりますが、消費する電力は大きくなる点には注意が必要です。
シングルコアは、CPU性能としては最低限ですが、バッテリー消費は抑えることができます。複数のアプリを同時に利用する、本格的なゲームを楽しむということがなければ、シングルコアでも十分でしょう。
同じ機種を長く使いたいときは交換式バッテリーを選ぶ
バッテリーは大容量であっても劣化は避けられませんが、機種変更をせず気に入った機種を長く使いたいという方も多いでしょう。そのような方には、交換式バッテリーを採用したスマホがおすすめです。
簡単な手順で新しいバッテリーに交換でき、バッテリーの劣化に伴う機種変更の必要がなくなります。
スマホのバッテリー消費を抑える方法
スマホのバッテリー容量が大きいからといって、スマホの使い方や充電の仕方によっては、バッテリーをより多く消費してしまいます。
バッテリーを最大限に生かせるように、バッテリー消費を抑える方法もしっかり実践しましょう。
不要なアプリを削除・閉じる
アプリは使用していなくても、バッテリーの消費に影響を与えています。定期的に使用していないアプリを削除すると、無駄な電力消費を抑えることが可能です。
また、使っていないアプリを起動したままバックグラウンドで開いている状態も、無駄にバッテリーを消費しています。
アプリの使用を終えたら、忘れずに閉じることを癖にしましょう。
ディスプレイの明るさを落とす
ディスプレイは電力を消費しやすい部分であり、明るく設定しているほどバッテリーを消費します。
ディスプレイの明るさは簡単に変更でき、不便のない範囲で明るさを落とすことが、バッテリー節約に効果的です。
ディスプレイのスリープまでの時間を短くする
スマホをすぐに使用できるように、スリープまでの時間を長くしていることも多いでしょう。
使用していない間もディスプレイがついている状態になり、無駄なバッテリーを消費してしまいます。
スリープまでの時間を短くしておくと、ディスプレイの消し忘れがなくなり、バッテリーを節約できるようになります。
最適な充電タイミングでバッテリーの劣化を防ぐ
バッテリーは充電の仕方によって劣化の進み方が変わってきます。バッテリーが0%になってからの充電、100%になったままケーブルにつなぎ続けるのは、バッテリーに負荷をかけてしまうのでNGです。
突然充電が切れず0%にならないように20%以下で充電を始め、100%で充電しっぱなしにならない80%ほどで充電を止めると、バッテリーへの負荷を最小限に抑えられます。
Wi-Fi、Bluetoothなど通信設定を見直す
Wi-FiやBluetooth、GPSなどの通信機能は、使用していないときでも通信を行い、電力を消費しています。
通信機能は自宅で使用することが多くても、外出先では使っていないことも多いです。通信機能を使用しないときは機能をオフにしておきましょう。
スマホのバッテリーがピンチのときにはモバイルバッテリーが大活躍
大容量のバッテリーで節約に気をつけていても、大切なときにピンチに陥ることもあり得ます。そのようなときに活躍するのがモバイルバッテリーです。
移動しながら充電できるので、外出先でも気軽に利用できます。モバイルバッテリーの選び方や注目のモバイルバッテリーシェアリングサービスについて見ていきましょう。
外出先でも気軽にバッテリーを充電できる
モバイルバッテリーは、充電ケーブルさえあれば、電源がなくても気軽に充電することができます。
電源のあるカフェや飲食店などで充電が完了するまでで待つ必要もなく、急いでいるときや移動している途中でも充電しやすいのがメリットです。
充電の持ちが悪くなってきたと感じているときや、万が一のピンチのために持っておくと安心できるでしょう。
モバイルバッテリーの選び方
モバイルバッテリーは種類が多いので、自分に合った商品を慎重に選ぶ必要があります。
サイズ・重量や容量、出力などのポイントをチェックして、最適なモバイルバッテリーを選びましょう。
持ち歩きやすいサイズ・重量
モバイルバッテリーはかさばりやすいアイテムですので、できるだけ持ち歩きやすくするためにサイズと重量に注意しましょう。
大容量になるほど大きく重くなる傾向があるので、必要な容量とサイズ・重量のバランスを見極めることが大切です。
容量が大きいがサイズ・重さがあって持ち歩きにくいと後悔しないように、しっかり確認しましょう。
何回充電できるか容量をチェック
モバイルバッテリーの容量もスマホの容量と同じく、mAhで表現されます。容量が大きいほど一度の充電で使用できる回数が増えます。
おおよその目安は、5000mAhで1.5回、10000mAhで3回、15000mAhで4回、20000mAhで5回です。
普段遣いではそれほど充電回数は多くないので、5000~10000mAhで十分でしょう。旅行や出張などでは使用頻度に合わせて、容量の大きいモバイルバッテリーを選ぶのがおすすめです。
充電速度に関わる出力
できるだけすばやくバッテリーをチャージしたいなら、A(アンペア)で表現される出力をチェックしましょう。Aの数値が大きいほど充電速度が早く、2A以上だと比較的高性能です。
2A以上のモバイルバッテリーを選べば、充電スピードで物足りなくなることは少ないでしょう。
複数のデバイスを同時充電したいときはポート数を確認
スマホ以外にもパソコンやタブレットなども持ち歩く方は、同時充電が必要なタイミングもあるでしょう。ケーブルの入り口であるポートが複数あると、複数のデバイスを同時充電できます。
ポート数はモバイルバッテリーによって様々で、1~4ポートに分かれるので、必要なポート数が備わっているかチェックしましょう。
カラー・デザインにもこだわってみよう
容量や充電速度などバッテリーとしての性能が大切ですが、普段から持ち歩くならカラー・デザインも気にしてみましょう。
カラーはホワイトやブラックが一般的ですが、レッドやブルーなどバリエーションがある商品も販売されています。
デザインでは、形状が見た目のワンポイントになります。長方形や正方形、筒型など、好みの形状のモバイルバッテリーがあるかもリサーチしてみましょう。
モバイルバッテリーシェアリングサービスも便利!
今モバイルバッテリーシェアリングサービスが増えてきています。モバイルバッテリーシェアリングサービスとは、導入店舗に設置されているスタンドからモバイルバッテリーをレンタルできるサービスです。
ChargeMapアプリでは、最寄りのモバイルバッテリー貸出ステーションを素早く検索できます。モバイルバッテリーを持っていない方やうっかり忘れたしまったときなどに、利用したい便利なサービスです。
バッテリー容量に注目してスマホを選んでみよう
バッテリー容量が大きいスマホを選ぶと、充電回数を抑えられる、バッテリーが長持ちする、モバイルバッテリーが必要なくなるといったメリットがあります。
よりバッテリーを気にするなら、ディスプレイサイズやCPU性能、交換式バッテリーかどうかにも注目しましょう。
バッテリー容量が多くても、ふと気づいたときに充電が減っていたり、バッテリーが劣化したりすることもあるので、モバイルバッテリーを持っておくのもおすすめです。
モバイルバッテリーを持っていない方は、街中のモバイルバッテリーシェアリングサービスを利用する方法もあります。
バッテリー容量に注目してスマホを選び、スマホの使い方や充電の仕方に注意しながらバッテリーに優しく使用しましょう。