車よりも燃費がよく、自転車よりも遠くに行くことができるスクーターは通勤や普段の買い物にとても重宝します。
軽くコンパクトなので取り回しもよく、駐輪スペースも多いので駅前や繁華街にも気軽に行けるのが魅力。
これまではガソリンエンジンのスクーターがメインでしたが、新しい選択肢として「電動スクーター」が登場しました。
今回は環境に優しく、注目を集めている「電動スクーター」について紹介します。
電動スクーターとは
電動スクーターは、電気によって駆動輪を直接回転させて走行するスクーターで、排気ガスを出さず、走行音も静かで環境にやさしいことから注目されています。
政府も2050年までの脱炭素化に向けて、環境に優しい電動スクーターには注目が集まっており、様々なメーカーが参入しています。
ガソリン車と比べてエンジンも小さくなるため、折りたたみタイプも発売されるなどこれまでにないタイプのスクーターが発売されています。
電動スクーターのメリット
- 環境にやさしい
- 乗り心地が非常に良い
- 燃料代が大幅に安くなる
- メンテナンスが不要に
電動スクーターの最大のメリットは、排気ガスがなく環境に優しく、走行音が静かなため騒音問題に悩まされないことが挙げられます。
またガソリンバイクと違い、走行中に振動が少ないので乗り心地が良いというのも大きなメリット。
電動スクーターは燃料代が安くなるというメリットがあり、ガソリンバイクと比べて3分の1のコストまで抑えられます。
またガソリンバイクでは、オイル交換やフィルター交換などメンテナンスが必要ですが、電動スクーターでは不要に。
通勤・通学などで決まった距離を移動するための足がほしい方にはオススメですね。
電動スクーターのデメリット
- 航続距離が短い
- 充電に時間がかかる
電動スクーターは、走行距離はガソリンバイクよりも短く、コストや航続距離の課題があります。
満充電でも30km〜60kmになるので長距離を移動することはできません。
ガソリンバイクの場合は、ガソリンスタンドで数分で給油が完了しますが、電動スクーターの場合、通常の充電で3時間以上はかかるので、定期的に充電を行っておくことが必要になります。
電動スクーターで公道は走れる
電動スクーターで公道を走ることは、もちろん可能です。
原動機付自転車もしくは自動二輪車扱いになるので、ナンバーを登録して自賠責保険加入後に公道走行が可能になります。
通常の原付と同じルールが適用されるので、2段階右折などのルールをしっかりと確認しておきましょう。
また、ガソリンバイクと同じように税金もかかるので、軽自動車税が発生する点にも注意が必要です。
電動スクーターに乗るための免許
電動スクーターは、原付免許または自動二輪免許が必要です。
電動バイクはモーターの出力ごとに必要な免許が変わるので、購入する前にチェックしましょう。
モーター出力が0.6kw以下の電動バイクは、原付免許で運転することが可能。
0.6kwを超え1kw以下のバイクの場合は、小型限定二輪免許、出力が1kwを超えると普通二輪免許が必要になります。
2019年7月に道路交通法が改正され、出力20.0kWを超える電動バイクは、大型二輪免許を取得していないと運転ができなくなりました。
電動スクーターを買うなら「補助金」を活用しよう
スクーターを買う際の補助金は、国が出す場合と県などの自治体が出す2つのパターンが存在します。
「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」という補助金が閣議決定されたので、自動車だけでなく、二輪車・原付でも国から補助金が支給されることになりました。
ミツオカ1車種・ホンダ8車種・スズキ2車種・ヤマハ3車種・トヨタ車体1車種、の合計15車種になります。
他社メーカーも、電動スクーターを販売していますが、補助金対象になっていないので購入するときは注意しましょう。
購入する際には、自分が住んでいる自治体が、電動スクーターに補助金を出しているかチェックしてみるのがオススメです。
おすすめの電動スクーター4選
電動スクーターは自宅で充電でき、ガソリンバイクよりも燃費がいいので、ちょっとした買い物やお出かけに最適です。
走行音も静かで乗り心地もいいので、とても便利な1台になりますよ。
しかし、どの電動スクーターがいいのか分からないという方は多いですよね。
今回はおすすめの電動スクーターを4つ紹介させていただきます。
補助金が交付される車種もあるので参考になれば幸いです。
YAMAHA 「E-Vino」|レトロでおしゃれな電動スクーター
「E-vino」はヤマハが発売していた人気ロングセラー「Vino」をモデルに作られました。
テレビ東京で放送されている「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で、出川哲朗さんが乗っていたバイクになります。
車両重量は68kgで取り回しもしやすく、とても乗りやすいモデルになります。
バッテリーは着脱式になっていて、家庭用コンセントに充電器をつなぐだけで3時間の充電で約30kmの走行が可能になっています。
加速したいときには、一時的にパワーがUPする「BOOST機能」があるので、上り坂でも問題なく走行できます。
補助金対象になっているので、2022年3月1日までに受付を行うと、購入後に26,000円が交付されるので、お得に買うことができますよ。
BLAZE「SMART EV」|折りたためる原付
「SMART EV」最大の特徴は、5秒ほどで簡単に持ち運べるコンパクトな状態に折りたためる点です。
車両重量は18kgになっていて、気軽に持ち運びができるようになっています。
折りたたむ際に複雑な操作は必要なく、わずか3ステップで折りたたみ可能で専用スタンドも別売りされているので、室内でも保管しやすくなっています。
USBポート、Bluetoothスピーカーやオートクルーズ機能など小さい車体ですが、様々な機能が搭載されています。
最高速度が30kmで上り坂や大きい道路で走るのには不向きですが、様々な場所で持っていて楽しむことができる新しいタイプの電動スクーターと言えるでしょう。
SUZUKI 「e-Let’s」|時代を先取りした電動バイク
「e-Let’s」は2012年から販売されている、人気モデルの「電動スクーター」。
1回の充電にかかる時間は4時間で、30kmほどの走行が可能になっています。
シート下に専用充電器、またはスペアバッテリーを収納することができるので、外出先での充電やバッテリーを交換して走行距離を伸ばすことも可能になりました。
現在は生産終了しているため、見かけたら早めに買うのがオススメです。
補助金対象になっているので、2022年3月1日までに受付を行うと、購入後に41,000円〜60,000円が交付されます。
XEAM「niu MQi+ Sport 2021」|少し遠出をしたい方には
「niu MQi+ Sport 2021」の航続距離は60〜70kmと他の電動スクーターよりも多く走ることができます。
減速時にモーターが発電して充電する「回生ブレーキ」を使用しているので、燃費もよくなっています。
バッテリーは取り外し可能になっていて、家庭用コンセントでも充電ができます。
NIU専用のアプリ「NIU E-Scooter」と連携することで、走行距離やバッテリー残量をスマホで確認することができます。
盗難防止のためのアラームもあり、GPS追跡機能も内蔵されているので防犯面でも高性能な1台です。
まとめ|お得に楽しく電動スクーターで走ろう!|
電動スクーターは新しい時代の乗り物として注目を集めています。環境にやさしく、燃費も良いとても便利なバイクです。
政府や自治体も補助金を出していることから、どんどん電動スクーターは身近な乗り物になっていくでしょう。
気になった方は、電動スクーターの購入を考えてみてはいかがでしょうか。