この記事では、NIOから発売されている電気自動車(EV)を一覧で紹介するとともに、現況や今後の展望などについて解説します。
読み終えれば、NIOの電気自動車(EV)の車種モデル・今後どうなっていくのかなど理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
NIOの電気自動車(EV)における現況
NIOは大都市を中心に高い自動運転技術を持ち、高級モデルで勝負をしており「中国版テスラ」とも呼ばれています。
その成長も著しく2014年11月の創業から、わずか4年でニューヨークの証券取引所に上場。
販売台数自体は2021年10月時点で14万5,703台。(※3車種(ES8、ES6、EC6 車種詳細は下記に記載)合計値です。)
NIOの車種はバッテリー交換式を採用しており、交換時間はわずか3分。
EV車の懸念である充電までに数時間かかってしまう「充電方式」を解決した仕組みに設定されています。車の性能だけではなく、利便性も追求しているのがNIOなのです。
EV業界の先駆者であるテスラのモデルを意識したSUVの導入・人工知能による音声自動制御システムも採用しています。
NIOの電気自動車(EV)一覧
2021年11月現在、NIOから発売されている車種は次の3車種です。
ES8 | ES6 | EC6 | |
---|---|---|---|
画像 | |||
現行生産 | ◯ | ◯ | ◯ |
販売年 | 2017年 | 2018年 | 2020年 |
販売価格 | 762万円〜 | 639万円〜 | 650万円〜 |
バッテリー容量 | 100kwh | 70kwh | 100kwh |
航続距離 | 580km | 429km | 615km |
電費 | 約5.8km | 約6.12km | 約6.15km |
急速・普通 | ・急速 ◯ ・普通 ◯ | ・急速 ◯ ・普通 ◯ | ・急速 ◯ ・普通 ◯ |
ES8
「ES8」には、「6人乗り」と「7人乗り」の2タイプがラインナップ。
プラグ差し込み充電ではなくパッテリー交換式となっているため、電気自動車特有のプラグを差し込んで充電をする必要性はありません。
充電がなくなったバッテリーを取り外して満タンのバッテリーを取り付けるタイプになります。
ES6
「ES6」は、NIOがEVの販売台数を増やす目的で作られた2作目のEV車。
「ES8」と比較すると、小型のスポーティタイプに設定されており、価格も非常に安価に設定されているのが特徴的です。
初速はテスラのモデルXに並ぶ0から100km/h まで4.7秒と4秒台での加速、座席はゆったりシートではなくスポーティーシートです。
EC6
人気が高まっているスポーツタイプSUVに挑戦し、加速が持ち味です。
テスラのモデルYに似た形状をしており、他のNIOのSUVよりもスピードが出るタイプになっています。
インテリアにおいて巨大なガラスルーフを採用しており、またNOMIという人工知能を搭載しており音声のみで車両操作を制御できます。
NIOの電気自動車(EV)の今後の展望・戦略
SUV「ES8」を投入し2022年はドイツを含む欧州5カ国への展開も計画されており、バッテリー付きのES8の価格は約778万円〜1180万円と発表済み。
また国内においても、2021年4月に開催された「上海モーターショー」にて地方中小都市を中心に積極的に進めるとしています。(※販売店を現在の260から366店舗に増やす計画。)
高級路線で進めているNIOですが、20万元前後(約356万円)の低価格車の販売も計画しています。
BMWやアウディをベンチマークしており、地方で同価格で販売している市場を狙う目的があるとか。
またNIOはバッテリー交換ステーションの取り組みにも積極的で、充電ステーションが不足する不便さをなくすため、2025年までに4,000のステーションをオープンする計画もされています。
ライフスタイルの変化を生み出す、NIOの戦略に今後も注目しましょう。
まとめ|NIOの電気自動車(EV)は今後に期待!
NIOの特徴は、バッテリー交換方式・人工知能搭載による音声のみでの車両自動制御の2つ。
特にバッテリー交換については、充電ステーションで数時間充電をしなければいけない不便さの改善が期待されており、ガソリン車と同じように数分で完了する車づくりを目指しています。
機能性・環境整備を追求しており、ライバル「テスラ」に引けを取らない車づくりをしている、中国メーカーの雄「NIO」の今後に期待しましょう。