ドイツの高級自動車メーカーとして、日本でも根強いユーザーが多いアウディ。
エンブレムの4リングが、上質なクルマのブランドアイコンとしても愛されていますよね。
そんなアウディですが、実は2021年6月の発表で、2026年以降に販売される全ての新型車をEVのみにするという方針を発表したことで話題となりました。
アウディファンの方は、2021年現在、アウディはどんな電気自動車を販売しているのか、今後どうなっていくのかなど気になっている方も多いはず。
この記事では、アウディの電気自動車(EV)一覧に加えて、現状・今後の戦略などについて解説します。
読み終えれば、アウディの電気自動車(EV)について詳しく理解し、購入の検討材料にできるので、ぜひ参考にしてみてください。
アウディの電気自動車(EV)における現況
1909年の創立以来、ドイツにおいては非常に格式高い、価値のある自動車メーカーとして知られているアウディ。
現在はフォルクスワーゲングループの傘下のブランドとして運営されており、高級車ブランドとして存在感があります。
2020年7月にはアウディのCEOが、内燃機関が生き続けるということをTwitter上で発言し、あまり積極的ではないスタンスを見せていました。
しかし欧州連合(EU)が2021年4月に、2035年までに新型車のすべてをEV化するという旨を発表してから、欧州各社は一気にEV化にシフトせざる負えなくなった印象です。
もともと2018年の段階で、e-tronの構想は発表されていたため、きちんと準備してきたこともあって、電動化へのシフトもスムーズでした。
アウディは2021年現在で、電気自動車(EV)を4モデルを市場に投入していることからも分かるように非常に積極的に電動化に取り組んでいます。
アウディの電気自動車(EV)一覧
アウディから販売されている電気自動車(EV)は全部で4車種。
e-tron GT quattro | RS e-tron GT | e-tron 50 quattro | e-tron Sportback 50 quattro | |
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画像 | 引用元:アウディ公式サイト | 引用元:アウディ公式サイト | 引用元:アウディ公式サイト | 引用元:アウディ公式サイト |
現行生産 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
販売年 | 2021年 | 2021年 | 2021年 | 2021年 |
販売価格 | 13,990,000円〜 | 17,990,000円~ | 9,330,000円~ | 11,430,000円~ |
バッテリー容量 | 93.4kwh | 93.4kwh | 71kwh | 71kwh |
航続距離 | 534km | 534km | 335km | 335km |
電費 | 約5.7km/kwh | 約5.7km/kwh | 約4.5km/kwh | 約4.5km/kwh |
急速・普通 | 急速◯普通◯ | 急速◯普通◯ | 急速◯普通◯ | 急速◯普通◯ |
電気自動車(EV)でも「quattro(四輪駆動)」のモデルがすでに販売されており、スポーツカーモデルの「GT」と併せて、豊富な選択肢から選ぶことができます。
e-tron GT quattro
e-tron GT quattro | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 13,990,000円〜 |
バッテリー容量 | 93.4kwh |
航続距離 | 534km |
電費 | 約5.7km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
アウディの理想を体現したフラッグシップモデルの電気自動車として開発された「e-tron GT quattro」。
同社は「サステイナブルな未来に向けて新たなブランドアイコン」と説明しており、非常にロー&ワイドな車体でアウディらしさを体現。
電動モーターには4WDを採用して、力強い走りを実現するとともに、バッテリー容量は93kwhとかなりの大容量で、長距離走行も実現しています。
RS e-tron GT
RS e-tron GT | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 17,990,000円~ |
バッテリー容量 | 93.4kwh |
航続距離 | 534km |
電費 | 約5.7km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
先述した「GT quattro」のさらに高性能モデルである「RS e-tron GT」。
アウディはスポーツカーを担当する「アウディスポーツ」の中でも、さらに高性能モデルを「RS」と名付けています。
ベースモデルの「GT quattro」との違いは、バンパー・サイドスカート・アルミホイールなどの面で、専用デザインを駆使している点。
モータースポーツにも力を入れてきた同社のダイナミズムを象徴しており、まさに極限まで高級さを体現した形であると言えるでしょう。
e-tron 50 quattro
e-tron 50 quattro | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 9,330,000円~ |
バッテリー容量 | 71kwh |
航続距離 | 335km |
電費 | 約4.5km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
アウディの電気自動車初のSUVとして発表された「e-tron 50 quattro」。
世界市場でも人気のSUVモデルを導入することによって、よりEV市場の拡大させる狙いが見受けられます。
スポーツカーのGTモデルとは違った、SUVらしい走行性能を実現しており、日常生活でも使いやすいモデルとして発売されています。
走行距離は316kmと他メーカーと比較すると若干物足りないですが、近くにEV充電施設があるなら、全く問題なく利用できるでしょう。
e-tron Sportback 50 quattro
e-tron Sportback 50 quattro | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 11,430,000円~ |
バッテリー容量 | 71kwh |
航続距離 | 335km |
電費 | 約4.5km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
「e-tron 50 quattro」の上位性能モデルとして発売されている「e-tron Sportback 50 quattro」。
価格が約30万円ほど高く設定されているものの、デザインをより高級感のあるボディにカスタマイズすることが可能です。
アウディの電気自動車(EV)の今後の展望・戦略
冒頭でも述べましたが、アウディは2021年6月に「2026年以降に販売される全ての車種を電気自動車とする」という方針を発表しています。
具体的な行動計画として、アウディは2021~25年の5年間で、電動化を含めた研究開発などに、約350億ユーロを投資すること提言。
特に将来の車両プロジェクトへの投資が重視されており、全投資額の半分に相当する170億ユーロが開発技術のみに投資される予定です。
また新型の電気自動車(EV)モデルに関しても随時発表を続けており、2021年9月に開催されたミュンヘンモーターショーでは新車種「Audi grandsphere」を世界初公開。
「grandsphere」はセダン型のコンセプトカーで、0-100km/h加速は4.0秒強、航続距離は750kmを超えるとされています。
2022年以降は加速度的に開発が進められ、多くの車種が市場に投入される予定なので、アウディユーザーは期待して待っておくように心がけましょう。
まとめ|アウディの電気自動車(EV)は今後にも期待しよう!
2026年以降は、全車種をEV化するという将来的なビジョンを語ったアウディ。
ハイグレードな高級車を開発・提供してきたアウディならではの、今後開発される新しい電気自動車(EV)に対しても期待が高まります。
現時点で4車種をラインナップしており、どの車種も電気自動車としての性能が非常に高いため、購入を検討されるのも良いでしょう。
ただ2022年以降は、より積極的に開発が進んでいくため、さらに魅力的な電気自動車(EV)が発売される可能性が高いです。
アウディの電気自動車(EV)は非常に優秀であるため、ぜひ今後の車種にも注目して、購入を検討してみてください。