日本国内ではいち早く電気自動車「リーフ」を発売し、EVの先駆者的なメーカーとして業界を牽引してきた日産。
2010年に発売されたリーフは、初代モデルから少しずつ改良を繰り返し、国内において選ばれ続けている国産電気自動車であると言えます。
世界的に顕著なEV化が迫られている2021年現在、日産はこれまでの技術力を駆使して、今後さらに新たな電気自動車のモデルを投入予定です。
記事を読んでいるあなたは、日産の電気自動車はどんな車種があって、今後はどうなっていくのか気になっているはず。
この記事では、2021年現在、日産から販売されている電気自動車(EV)の車種一覧を中心に今後の日産の電気自動車戦略について解説します。
読み終えれば、あなたも日産の電気自動車(EV)を購入すべきか理解できるので、ぜひ購入の検討材料にしてみてくださいね。
日産の電気自動車(EV)における現況
日産はこれまで、国内における電気自動車開発のパイオニアとして、文字通り市場を牽引してきました。
2010年当時、まだ電気自動車という存在自体があまり身近なものではなく、街を電気自動車が走っているのを見かけるのは非常に珍しいことでした。
そんな時期から、日産は他社メーカーに先立って電気自動車(EV)を作り、一般消費者向けに販売を開始。
結果的に、日本・米国を中心に欧州・中国などにも投入され、世界レベルで初めて普及した一般向けの電気自動車であったと言われています。
同時期に販売された、三菱自動車の「i-MiEV」と比較しても、圧倒的に支持されている車種であり、2021年現在でも国内で存在感を放っているモデルのひとつです。
現在はリーフを中心に、新たな車種の開発・販売に力を入れており、今後国内におけるEVメーカーとして市場を牽引していくことが期待されているのです。
日産の電気自動車(EV)一覧
日産から販売されている、電気自動車(EV)は下記の2つ。
リーフ(S) | アリア(B6) | |
---|---|---|
画像 | 引用元:日産公式サイト | 引用元:日産公式サイト |
現行生産 | ◯ | ◯ |
販売年 | 2017年 | 2022年予定 |
販売価格 | 3,326,400円 | 5,390,000円~ |
バッテリー容量 | 40kwh | 66kwh |
航続距離 | 322km | 430km |
電費* | 約8.0km/kwh | 約4.7km/kwh |
急速・普通 | 急速◯ 普通◯ | 急速◯ 普通◯ |
長年同社を牽引し続けてきたリーフ、そして2021年に新たに販売予約を開始したアリアがラインナップされています。
リーフ
リーフ(S) | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2010年 |
販売価格 | 3,326,400円 |
バッテリー容量 | 40kwh |
航続距離 | 322km |
電費 | 約8.0km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
10年以上も愛されているリーフは、2017年にフルモデルチェンジを遂げ、2代目として生まれ変わりました。
その後も毎年小さなモデルチェンジを続けており、販売価格はほぼ据え置きで、航続性能などは年々向上している傾向にあります。
リーフは販売年数が裏付けているように、電気自動車として非常に優秀なクルマです。
電気自動車は原料のリチウムイオン問題で、コストを抑えにくいと言われており、同じモデルのガソリン車と比較して100~200万円ほど割高になってしまう傾向があります。
しかしリーフの場合、販売価格は電気自動車としては最安級の330万円から購入可能で、走行性能も抜群であり、素晴らしい電費を実現。
最初に電気自動車を購入するならリーフを選んでおけばまず間違いないでしょう。
アリア
アリア | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2022年予定 |
販売価格 | 5,390,000円~ |
バッテリー容量 | 66kwh |
航続距離 | 580km |
電費 | 約6.4km/kwh |
急速・普通 | 急速◯普通◯ |
2021年発表の新モデル「アリア」は、日産が満を持して発売するSUVの電気自動車。
2WD・4WDの2つの駆動方式を採用しており、航続距離も62kwhか91kwhと非常に大容量で、SUVらしい力強い走りが期待できます。
ただ価格に関しては約660万円~と、SUVの電気自動車としては、他社と比較すると若干高いという点がデメリット。
高級車ブランドであるレクサス・ベンツのEVのモデルの中にも、
- UX300e・・・580万円~
- EQA・・・640万円~
という価格で販売されている車種があると考えると、一般ブランド車としては高い印象があります。
他社ブランドと比較して、本当にアリアで良いのか、きちんと考えてから購入することをおすすめします。
日産の電気自動車(EV)の今後の展望・戦略
最近だと2021年の9月にトヨタ自動車代表の豊田章男氏が「全車ラインナップをEV化すれば良い訳ではない」と発言して話題となりました。
あくまでトヨタはPHEV・HV・FCVも併せた総合的なカーボン・ニュートラルを実現していく見込みであって、EVだけでの販売戦略は考えていないとのこと。
しかし日産は日本のメーカーとしては珍しく、PHEV・HVなどはあくまでも脇役であって、EVを主軸とした生産を行っていく見込みであると見られています。
今のところ欧州メーカーのように、全ての車種をEV化するという旨は発表していないものの、あくまでもHEV・EVに注力していく方針を明らかに。
HEVの主力として日産の独自技術「e-power」を駆使したアシスト技術に加えて、引き続きリーフ・アリアなどの車種を伸ばしていく戦略を取る見込みです。
国内の電気自動車市場を引っ張ってきた同社であるため、ぜひ今後も世界に負けない電気自動車づくりを行っていって欲しいものですね。
まとめ|日産の電気自動車(EV)ならリーフが賢明かも!
日産の主力電気自動車である「リーフ」は価格的にもお手頃で、航続距離なども悪くないので、量産車の中では非常におすすめのEVであると言えます。
新しく販売されているアリアも、価格に見合う価値を感じれば購入は問題ありませんが、他欧州メーカーもチェックしておくことをおすすめします。
今後も電動化を推し進めていくであろう日産は、三菱と共同開発中の軽自動車EVも期待されています。
2022年以降も電気自動車市場はもっと盛り上がっていくはずなので、この機会にぜひ日産の電気自動車を購入してみてはいかがでしょうか。