世界的にも最高クラスの高級車ブランドとして知られている「ポルシェ」。
富裕層を主なターゲットとしている、高級ブランドというだけあって、電気自動車(EV)のイメージは一切ない方が大半のはず。
しかし実は、ポルシェからも2020年に初の電気自動車(EV)である「タイカン」が発売されています。
この記事では、2021年現在、ポルシェから発売されている電気自動車(EV)や、同社の今後の方針などについて、具体的に解説していきます。
読み終えれば、あなたもポルシェの電気自動車(EV)を購入すべきか理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
ポルシェの電気自動車(EV)における現況
これまで世界中で高級車ブランドとして認知され、ラグジュアリーな顧客体験を提供してきたポルシェ。
高級車といえば、走り心地やデザイン性などを重視するユーザーが多く、高級車 × 電気自動車(EV)のイメージが結びつかない方も多いでしょう。
しかし世界では、電気自動車(EV)の面でも技術革新が進んでおり、テスラをはじめハイエンドな車種でも電気自動車化が進んでいます。
欧州連合(EU)が2025年までに新車販売の全てを電気自動車にする方針をまとめたことから、欧州メーカーを中心にEV化が進んでおり、2021年の純EV車は新車販売の7.6%を占めています。
その中でも驚くべきことに、ポルシェは1位のテスラに続いて、全車種に対する純EV比率が高いブランド。
2021年上半期、米国ではテスラの最上位モデル「モデルS」よりポルシェの「タイカン」の方が売れているというデータも出ています。
ポルシェは今後も電動化率を高めていくことが予想されており、ますます展開されているEVモデルに目が離せません。
ポルシェの電気自動車(EV)一覧
2021年現在、ポルシェから販売されている電気自動車(EV)は「タイカン」の1車種。
タイカン(ベースモデル) | |
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画像 | 引用元:ポルシェ・ジャパン |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 11,710,000円~ |
バッテリー容量 | 79.2kwh |
航続距離 | 354km(WLTP) |
電費 | 約4.46km/kwh |
急速・普通 | 急速◯ 普通◯ |
タイカン
タイカン(ベースモデル) | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 11,710,000円~ |
バッテリー容量 | 79.2kwh |
航続距離 | 354km(WLTP) |
電費 | 約4.46km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
ポルシェの純EV「タイカン」は、日本で2020年から販売を開始しています。
2021年夏の時点では、タイカン・タイカン4S・タイカンターボ・タイカンターボSの4つのグレードが発表済み。(左から順にグレード変化)
欧州・北米でも非常に多数売上を叩き出している高級電気自動車は、ポルシェならではのハイスペックな走り心地が特徴です。
ベースモデルでも1,200万円超え、最上位モデルのターボSだと2,500万円超えという価格帯もさすがポルシェ、といったところでしょうか。
ただ価格帯ならではのバッテリーモーターの品質が評価されており、0-100km/hでの加速は5.4秒とモンスター級。
外観・内装もいかにもポルシェらしいラグジュアリーな雰囲気が、米国でテスラを抑えて人気の理由かもしれません。
ポルシェの電気自動車(EV)の今後の展望・戦略
ポルシェ初の電気自動車(EV)である「タイカン」は、他社とは異なるブランディングを行って販売台数を大きく伸ばすことができました。
アウディのe-tron、ベンツのEQシリーズなど、他社があくまでもSUV型車でEV化を進める中で、ポルシェはあえてスポーツカーEVにこだわった点が売上を伸ばした要因となりました。
今後もポルシェは引き続き「タイカン」の販売に注力していく見込みで、2022年には新型モデルも投入予定です。
また日本国内では、ポルシェジャパンが充電インフラの設置拡大を進めており、日本全国にポルシェ社の充電施設を建設していく見込み。
2022年以降は、同社のSUVモデルであるカイエン・マカンなどもEV化が予想されていますが、まだ少し先になりそうです。
まとめ|ポルシェのSUV型の電気自動車(EV)はもう少し待つべき
ポルシェの「タイカン」は市場でも非常に高く評価されており、性能的にも次世代のポルシェを担う看板車種となっています。
日本での販売にも注力していく見込みで、スポーツカータイプだけでなく、SUVタイプもリリースされることになるでしょう。
もし「カイエン」「マカン」のようなSUVのEV版を求めているのであれば、もう数年待った方がいいかもしれません。
ただ「タイカン」は現時点で、世界最高峰の高級電気自動車なので、高性能なクルマを求めている方は、ぜひ参考にしてみてください。