日本だけでなく、世界中でハイエンドな高級車ブランドとして非常に高いシェアを誇っている「メルセデス・ベンツ」。
17世紀からドイツで圧倒的な存在感を発揮してきたメーカーは、今欧州市場におけるEV化に積極的に対応しようとしています。
日本では、まだまだ「ベンツ」×「電気自動車(EV)」のイメージはないかもしれませんが、今後ますます需要は増加していくはず。
この記事では、2021年現在、メルセデスベンツが販売している電気自動車(EV)の車種一覧と、現況・今後の展望などについて具体的に解説しています。
ベンツの電気自動に興味のある方は、車種や今後どういう販売計画なのか理解できるようになるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メルセデスベンツの電気自動車(EV)における現況
欧州連合(EU)は、2021年7月に、ハイブリット車を含むガソリン車の新車販売を2035年までに事実上禁止する法案を発表し、世界に激震を与えました。
もともと欧州はCO2排出規制が世界一厳しいとされており、各メーカーに対して非常に強い規制を強いてきました。
しかし今回、さらに厳しい規制が敷かれたことによって、各社はますます電気自動車(EV)への比重を増加させねばならなくなったのです。
現状メルセデス・ベンツのラインナップを見ても、EVモデルは2車種にとどまっており、まだまだEV化出来ているとは言えません。
また高級車モデルとして人気の高い「CLA」「GLA」「G-CLASS」「GLS」などのモデルは、まだまだガソリン車の筆頭でもあります。
果たして、約14年後に全てのモデルをEVにモデルチェンジできるかどうかは、今後の技術力に関わってくると言えるでしょう。
メルセデスベンツの電気自動車(EV)一覧
現状、メルセデス・ベンツから発売されている電気自動車(EV)は、以下の2車種。
EQA 250 | EQC 400 | |
---|---|---|
画像 | 引用元:メルセデス・ベンツ EQA | 引用元:メルセデス・ベンツ EQC |
現行生産 | ◯ | ◯ |
販売年 | 2020年 | 2019年 |
販売価格 | 6,400,000円~ | 10,800,000円~ |
バッテリー容量 | 66.5kwh | 80kwh |
航続距離 | 377km | 400km |
電費 | 約5.7km/kwh | 約5.0km/kwh |
急速・普通 | 急速◯ 普通◯ | 急速◯ 普通◯ |
それぞれメルセデス・ベンツにおける新しい時代を代表する車種にもなり得るので、ぜひ参考にしてみてください。
EQA 250
EQA 250 Base | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2020年 |
販売価格 | 6,400,000円~ |
バッテリー容量 | 66.5kwh |
航続距離 | 377km |
電費 | 約5.7km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
EQAはEQCに続く第2弾の純正EVであり、同社の人気車種「GLA」から内燃機関を取り出してモーターを装備したモデルです。
日本ではまだ2021年4月に発売開始したばかりの新しいモデルでありながら、価格が600万円台と比較的手に届きやすいことから話題を集めました。
見た目はほとんど「GLA」と同様でありながら、中身は電気自動車であるというから驚き。
よりEVを購入しやすくする仕組みも整えており、従来のような生活スタイルでベンツのEVに乗ってもらうのが狙いだとか。
航続距離も十分ながら、購入しやすい価格にとどめているというのも、EQAの大きなメリットであると言えるでしょう。
EQC 400
EQC 400 4MATIC | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2019年 |
販売価格 | 10,800,000円~ |
バッテリー容量 | 80kwh |
航続距離 | 400km |
電費 | 約5.0km/kwh |
急速・普通 | 急速◯
普通◯ |
メルセデス・ベンツが初めて発表した電気自動車モデルの「EQC」は「GLC」シリーズのEV版。
ダイナミックな車体でありながら、スタイリッシュなエクステリア、高級感のあるインテリアなどいかにもベンツらしい車として人気を集めています。
航続距離も電気自動車としては、非常に長距離である「400km」を実現。
価格は1,000万円以上かかってしまいますが、EVらしい走り心地・燃費性能を加味しても、購入する価値は十分にあるといえるでしょう。
メルセデスベンツの電気自動車(EV)の今後の展望・戦略
メルセデス・ベンツは、EUによって2035年までに完全EV化が発表された同月、
2022年までに全セグメントにEV投入し、2025年以降は次世代車台ベースのEVのみ販売する
と発表し、各メディアで大きく取り上げられました。
同社ではEVへのシフトを加速するために、研究開発への投資増額を決めており、およそ400億ユーロ(5兆2,000億円)以上となる見通しです。
また2021年9月5日に行われたミュンヘン・モーターショーにて新型である「EQE」を、9月10日のIAAモビリティでは「EQB」を発表。
「EQB」は年内には欧州市場への投入が決定しており、「EQE」も2022年の半ばには市場へ投入されることが分かりました。
現状モデルをオマージュしてEV化するというメルセデス・ベンツの戦略は、宣言通り2022年中には全てのカテゴリで投入される予定。
日本での販売もすぐに開始されることが予想されるため、ベンツのEVが欲しいのであればぜひ今後の動向も併せてチェックしておきましょう。
まとめ|メルセデスベンツの電気自動車(EV)は2022年以降に期待!
欧州の自動車メーカー各社は、EUの発表によるEV化の波に対応すべく、現在急ピッチで電気自動車の開発を進めています。
中でもベンツは2022年に全てのセグメントでEVを投入すると発表しており、今後もほぼ全てのモデルでEV車が導入されていく予定です。
メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)は日本市場にもますます投入されていく予定なので、来年2022年以降の動向に期待しましょう。