CO2を排出しないことから非常に環境に優しく、将来的にはガソリン車にとって代わる存在になることが予想されている電気自動車。
クルマを買い換えるタイミングで「自分も電気自動車にしてみようかな・・・」と検討している方も少なくないのではないでしょうか。
ただ電気自動車はガソリン車とは違い、電気を動力源としているため、これまでのようにガソリンを給油するのではなく電気を充電する必要があります。
実際に電気自動車の購入を検討している方も、
- どうやって充電を行うのか
- 実際ガソリン車よりお得なのか
- 検索するメリット
などについて不安に思っている方は多いはず。
この記事では、電気自動車を充電する方法・かかる時間・最寄りのステーションの探し方など電気自動車の充電に関する知識を包括的に解説しています。
読み終えれば、あなたも電気自動車を購入後に、どのように充電を行えばいいのかについて具体的にイメージできるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
電気自動車の充電料金はガソリン車より安い
結論から言えば、電気自動車の充電料金は、ほとんどのガソリン車と比較して安くなることが分かっています。
両者を比較するために、まず平均的な燃費(電費)の電気自動車とガソリン車を用意してみましょう。
一般的に電気自動車の電費(燃費)は平均「6~7km/kwh」と割り出されており「1kwhあたり6~7km」走行します。
ガソリン車の場合は「11km/L」くらいが平均的な燃費とされており「1Lあたり11km」走行する計算です。
次に電気自動車とガソリン車は、それぞれ燃料の価格が異なるため、燃料に関しても平均的な値を算出しておきます。
電気代は契約している電気会社にもよりますが、平均的には「1kwhあたり20~24円」であり、1kwh使うごとに20~24円ほどお金がかかる計算。
対してガソリン代は、時期や原油国の情勢によっても大きく左右されますが、平均的には「1Lあたり140~155円」であることが多いです。
以上の平均的なクルマと燃料を元に、それぞれ月600km走った場合にかかる総合的なお金を計算してみました。
・電気自動車の場合
月600km ÷ 6km/kwh × 22円/kwh = 約2,200円/月
・ガソリン車の場合
月600km ÷ 11km/L × 150円/L = 約8,182円/月
上記のように、1ヶ月当たりにかかる料金を計算すると4倍近い差が出ていることが分かりますよね。
天候・環境・季節などによって多少の誤差はあるもの、大抵の場合、電気自動車の方がガソリン車よりも燃費が良いのです。
燃費の良いクルマに乗りたいと考えている方にとっても、電気自動車は最適であると言えるでしょう。
電気自動車の充電設備は「急速」「普通」の2種類がある
電気自動車の充電設備は、「急速」「普通」の2種類が存在します。
- 普通充電
- 急速充電
公共の充電設備を利用する際に、どちらの充電設備を利用するかで、充電にかかる時間が左右されるので予め知っておきましょう。
普通充電
普通充電器はレストラン・レジャー施設・大型ショッピングモールなど長時間の駐車が想定される場所に設置される機会が多いです。
自宅の駐車場に設置できるのもこのタイプで、スタンドタイプや壁掛けタイプなど、コンパクトかつ設置しやすいものが多いのが特徴的。
急速充電よりも設備設置にかかる費用が少なく、本体価格が数万円台でリーズナブルなのも魅力であると言われています。
充電時間は電気自動車のスペックにもよりますが、4~8時間ほどかかることが多く、長時間充電を想定して設置されているのです。
急速充電
急速充電器はコンビニ・高速道路のサービスエリアなど短時間で充電を完了させる必要がある場所に設置されるケースがほとんど。
充電時間は30分~60分ほどで満タンにでき、普通充電器よりも圧倒的に時間を短縮できるため、重宝されている充電設備です。
2020年3月時点で、全国に7,866ヶ所もの急速充電スポットが用意されており、年々扱える充電設備は増加しています。
電気自動車の充電にかかる時間
- 普通充電器…4~8時間
- 急速充電器…30分~60分
電気自動車の充電にかかる時間は、普通充電器と急速充電器のどちらを使うのかによって、大きく異なります。
外出先で利用する場合は、急速充電器を利用する機会が圧倒的に多いですが、普通充電を間違って使ってしまうと、大変なことになりかねないので注意しましょう。
電気自動車の充電方法は3種類
電気自動車を充電する方法は、大きく分けて3種類です。
- 自宅
- 職場
- 充電ステーション
それぞれどの充電方法をスタンダードにするかで、利用する料金も大きく変わるので、購入前にイメージしておきましょう。
自宅
まず電気自動車を購入した人に最もおすすめなのが、自宅で充電を行う方法です。
自宅で充電を行うことによって、仕事から帰ってきてコンセントを挿入するだけで、寝ている間に充電を満タンにしておくことができます。
また自宅にV2H(Vehicle to home)機器などを設置すれば、電気自動車のバッテリー内の電池を家の電気として変換できるため災害時にも利用可能。
ただマンションなど集合住宅に住んでいる方は、物件が充電設備を設置していなければ、自宅で充電は難しいのが現状です。
ただ外部の充電ステーション利用でも、日常の普段使いであれば十分。
戸建てにお住まいの方は、ディーラーによっては工事費を全額負担してもらうことも出来るようなので、ぜひ積極的に設置を検討してみてくださいね。
充電ステーション
都心部に住んでいて、自宅に充電設備を設置することが難しいという方は、充電ステーションで充電するのが一般的です。
自宅に充電設備を設置しなくても、充電ステーションは続々と増加しているので、最寄りのステーションで簡単に充電することができます。
ガソリンスタンドに充電するのと同じような形なので、特にストレスはありません。
ただガソリン車とは違って、充電には最低でも30分ほどかかってしまうため、少し時間が必要であるということは覚えておきましょう。
職場
職場の駐車場に、電気自動車の充電ステーションがある方は、出勤後に職場で充電するという方法も考えられます。
ただ職場に充電ステーションが設置されているのは、かなり貴重な事例であるため、職場充電はあまり現実的ではないでしょう。
まとめ|電気自動車は自宅での充電設備を確保するのがおすすめ
電気自動車はガソリン車よりもランニングコストが圧倒的に安いため、長期的にクルマに乗る予定があるなら非常におすすめです。
充電ステーションも全国で設置箇所が拡大しているので、あなたの街でも不便なく充電することはできるでしょう。
また自宅での充電設備を設置することで、電気自動車の効果を最大限に活用できます。
戸建てに住んでいるのであれば、電気代と合算して支払うことが出来るので、ぜひ設置を検討してみてはいかがでしょうか。