米国を中心にハイエンドの充電ステーションとして非常に人気高い電気自動車メーカーの「テスラ」。
電気自動車の購入を検討している方の中には、テスラを購入しようか迷っている方も非常に多いですよね。
ただ海外のメーカーということもあって、充電ステーションはどうやって利用すればいいのか、自宅で利用する場合の設置方法など不安なことも多数あるはず。
そこで今回は、テスラの充電ステーションの検索方法、充電の支払い方、ガソリン代との料金比較などについて具体的に解説します。
読み終えれば、実際に購入した後に、どのようにテスラの電気自動車を充電を行えばいいのか、イメージできるようになるので参考にしてみてください。
テスラは独自に充電ステーション「スーパーチャージャー」を展開している
米国・テスラ社では、同社から販売されている車種向けの充電施設「スーパーチャージャー」を日本全国至るところに設置しています。
一般的に電気自動車を充電する際は、どの車両でも対応可能な一般の充電施設を利用して充電を行います。
もちろんテスラの車種も、規格さえ合っていれば一般の充電施設で充電することが可能ですが、スーパーチャージャーで充電すると2つのメリットが存在します。
- 急速充電
- ルート検索
スーパーチャージャーは、急速充電用の設備であるため、わずか30分で約80%まで充電を行うことができます。
またテスラの専用アプリを利用すれば、近くの充電ステーションへアクセス可能かどうか分かるので、初めての場所でのドライブも安心。
無料のクレジットもスーパーチャージャーで利用できるというメリットもあり、テスラ車ユーザーは積極的に利用すべきでしょう。
2021年7月には他社へ充電規格の提供を発表
スーパーチャージャーは、これまでテスラが販売する車種のみに充電規格を制限しており、他社の車種では利用することが出来ませんでした。
しかしテスラ社は、2021年7月にスーパーチャージャーを他社の充電規格へも提供することを発表しています。
そもそも電気自動車における充電器の口と、車両側の規格が完全に一致されていません。
特に急速充電に関しては、
- 「CHAdeMO」…日本で開発された規格
- 「コラボチャージングシステム(CSS)」…欧州で普及が進んでいる
- 「GB/T」…中国で開発されている
など様々な規格が存在し、世界中で激しく覇権争いが続いています。
そんな中で、テスラ社はスーパーチャージャーに「CHAdeMO」規格のアダプタを設置することで、誰でも充電設備が利用できるように変更しました。
独自の充電規格を制作することで、テスラユーザーのみが充電できるスポットとして、高いUXを実現していました。
今回の充電規格開放に関しては「特にテスラ側にはメリットがない」と言う声が多く、利益を損なう変革であるという考え方も。
しかしCEOであるイーロン・マスク氏は「テスラの目的は持続可能な社会の実現」にあると常々述べています。
他社でも充電が使えるようになり、より一般の人でも使いやすいような規格を実現することで、持続可能な社会を実現する狙いがあると考えられています。
テスラを充電する方法は3つ
テスラ車を充電する方法は主に3つです。
- テスラスーパーチャージャー
- 公共の充電ステーション
- 自宅で充電
テスラの購入を検討しているのであれば、どんな充電方法があるのか、きちんと考えておくように心がけましょう。
テスラスーパーチャージャー
テスラ社が独自に設置している充電施設「テスラスーパーチャージャー」は、ぜひ積極的に利用すべき充電方法です。
無料のクレジットを提供してもらえたり、アプリ連携があったり、高速充電が可能だったりとメリットづくし。
テスラ車は基本的に電池容量の大きいものを利用しているため、高速充電が可能なスーパーチャージャーの恩恵は非常に大きいので、ぜひ利用を検討しましょう。
公共の充電ステーション
スーパーチャージャー以外にも、一般的な電気自動車用に設営されている、公共の充電ステーションでも充電可能です。
日本においてはメジャーな急速充電設備「CHAdeMO」を利用する場合は、「CHAdeMOアダプタ」を取り付ける必要があります。
詳しい利用方法は、テスラの公式サイトにて解説されているので、ぜひ以下のURLから確認してみてくださいね。
自宅で充電
自宅で充電する方法は、電気自動車に乗る上で、1番メリットを享受できる充電方法と言われています。
テスラの充電器を自宅に設置しておけば、帰宅後に充電プラグを指しておくだけで、就寝中にも充電を行うことが可能。
朝には毎日充電が満タンの状態が実現できるので、自宅で充電を行いたい方には非常におすすめです。
電気代と充電費用を合算して支払うことができるというメリットもあるので、ぜひ自宅への設置を検討してみてはいかがでしょうか。
テスラの充電ステーションの場所を検索する方法
国内におけるテスラスーパーチャージャーの数は全部で32ヶ所存在します。
参考:テスラ専用 スーパーチャージャー ステーション一覧 | テスラ公式サイト
主要な都道府県につき、1ヶ所のスーパーチャージャーステーションが存在している状態であるため、意外にも近所にスーパーチャージャーを発見できるかもしれません。
ルートの検索に関しては、テスラの公式サイト、もしくはテスラの公式アプリで調べることができるので、ぜひお近くの充電施設を検索してみてください。
テスラの充電ステーション(スーパーチャージャー)での支払い方法
テスラスーパーチャージャーで利用料金を支払う場合、基本的にはテスラのアカウントに登録したクレジットカードから支払うことになります。
2016年以前までテスラは充電ステーションを無料で利用できるように設計していましたが、現在は年間400kwh以上の給電は支払わなければなりません。
各拠点でのテスラスーパーチャージャー利用料金については、車両のタッチスクリーン上に表示されるため、いくら支払ったのかを把握しやすいのもメリットです。
具体的に支払い方法を追加する方法は以下の通りです。
- Tesla アカウントにサインインする
- 「設定」を選択
- 「支払い方法を管理」>「支払い方法を追加」を選択
- お支払い情報を必要に応じて追加または変更
- 変更を保存
アプリから簡単に設定できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
テスラの充電ステーションの料金は?ガソリン代より安いのか
テスラ車を検討している方の多くが気になっているのが、充電の料金は本当にガソリン代より安いのかという点ですよね。
結論を言えば、テスラ車の充電料金はガソリン代よりも大幅に安価に抑えられます。
テスラの公式サイトでは、テスラの「Model S」と、一般的な「リッター11kmのガソリン車」が1,500km走った時にかかるコストを以下のように算出しています。
スーパーチャージャー利用代金 | 6,444円 |
ガソリン代金 | 18,225円 |
※充電料金を「1kwh/24円」、ガソリンを「135円/L」で計算。
スーパーチャージャーを利用すれば、ガソリン代と比較しておよそ倍以上の差が生まれることが分かります。
長期的に見れば、間違いなくテスラはお得であると言えるので、燃費(電費)性能が気になっている方こそテスラ車を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ|テスラの充電ステーションは全国各地に拡大中
国内におけるテスラ充電ステーションの数は「32ヶ所」とまだまだ少ないものの、すでに神戸・金沢・新潟などに建設が予定されています。
今後もますます全国各地に拠点を拡大していくため、将来的にはより数が増えて、全国どこでも近所にスーパーチャージャーが見受けられることになるかもしれません。
長期的に考えても、テスラの燃費(電費)性能は非常に魅力的であるため、長く乗ることを決めている方にはおすすめです。
テスラを購入後に充電ステーションが近くに無くて困った!ということはほぼ考えられないため、ぜひ前向きに検討してみてくださいね。