「V2Hを導入するメリットやデメリットってあるの?」
「おすすめのV2Hメーカーを知りたい!」
V2Hを導入するメリット・デメリットや、おすすめのV2Hメーカーについて気になっている方も多いですよね。
結論から言えば、V2Hを導入することで電気代削減・充電効率向上などのメリットがあり、電気代を削減しようとしている方は、必ずV2Hを導入することをおすすめします。
この記事では、V2Hを導入するメリットや設置価格、おすすめのV2Hメーカーについて解説します。
読み終えれば、V2Hメーカーの選定ができるようになり、より自分に合ったメーカーが選べるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
V2Hとは
V2Hとは、電気自動車に蓄えられた電気を、家庭で有効活用するためのシステム・考え方のこと。
近年の電気自動車のバッテリーは、数百kmの長距離走行が可能な大容量バッテリーに進化しています。
しかし、普段から電気自動車に乗っている方の中には、そこまで頻繁に乗車しないという方もいるでしょう。
V2Hを導入することで、未使用時の電気自動車のバッテリーを自由に使えて、大幅な電気代削減や災害時の非常用電源としても使用可能です。
V2Hを導入するメリット3つ
V2Hを導入するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 災害時に電力を供給することが可能
- 電気代の削減
- 充電効率が向上
災害時に電力を供給することが可能
万が一、自然災害によって停電が起きた場合でも、V2Hであれば電力の供給が可能です。
中には、災害用に蓄電池の購入を検討している方もいますが、電気自動車のバッテリーは蓄電池の容量を大幅に上回っているでしょう。
もちろん、車種によって多少性能は異なるものの停電時でも、電気自動車のバッテリーであれば、家庭の電力を最大5日間供給できるといわれています。
災害時に自分たちの命を守るためにも、V2Hの導入をするべきでしょう。
電気代の削減
電力会社が提供する料金プランの中には、夜間の電気料金単価を低く設定している場合があります。
例えば、大手電力会社の東京電力には、夜間に電気使用量が多いほどお得になる「夜トクプラン」。
電気自動車を自宅で充電するのであれば、120kwh以上は使用することが考えられるので、電気自動車を所持している方は、夜間料金プランがおすすめです。
夜間電気料金プランを契約し、夜間に電気自動車の充電を行って、昼間に家庭でバッテリーを使用することで電気代を大幅に削減できるでしょう。
充電効率が向上
V2Hは、一般的な電気自動車の充電設備の半分の時間で充電できます。
その上、通常の蓄電池よりバッテリー容量が大きいので、万が一、停電になってしまった場合でも活用しやすいと言えるでしょう。
V2Hを導入するデメリット3つ
V2Hを導入するメリットがある一方で、導入するデメリットももちろんあります。
ここでは、V2Hを導入するデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 導入にかかる費用が高額
- バッテリーに寿命がある
- 対応車種が限定されている
導入にかかる費用が高額
V2Hを導入する際には、車代・パワーコンディショナー代・工事費などがかかってしまいます。
パワーコンディショナーとは「太陽光発電システムにて発電された直流電力を、家庭内で利用できるように変換してくれるシステム」なので、V2H導入には欠かせません。
電気自動車の価格相場が500万円、パワーコンディショナー代と工事費で約100万円かかります。
つまり、V2Hを導入するためには、初期費用として合計600万円近くもかかるのです。
通常の料金プランから夜間料金プランに契約変更するのであれば、料金以外にも手間がかかって面倒ですよね。
ただ、国や自治体の補助金制度を利用することで、V2Hを安く導入できる可能性もあります。
V2Hを導入する際にかかる費用は高額なので、本当に必要なのか検討した上で導入を決めるべきです。
バッテリーに寿命がある
電気自動車のバッテリーは、蓄電池同様に充電と放電を繰り返すことで、寿命が減っていきます。
ただ電気自動車のバッテリーは、家庭用蓄電池と比較して耐久性があるので、購入する際に保証期間を確認しておくといいでしょう。
対応車種が限定されている
現在、V2Hに導入している車種は下記の8種類です。
- リーフ(日産)
- e-NV200(日産)
- エクリプスクロスPHEV(三菱)
- ミニキャブ・ミーブ・バン(三菱)
- アウトランダーPHEV(三菱)
- プリウスPHV(トヨタ)
- ミライ(トヨタ)
- Honda e(ホンダ)
V2Hは、主に国産車が対象になっており、海外ではV2Hの技術が浸透していないので、海外メーカーの車種は、2021年12月現在は対象外です。
V2Hの導入に必要な条件
V2Hを導入する際に必要な条件として、下記の2つが挙げられます。
- 自宅と駐車場が隣接していること
- 電力会社の承諾を受けること
自宅と駐車場が隣接していること
V2Hは、電気自動車と自宅を有線でつなぐことで導入できるシステムです。
つまり、電気自動車を自宅の近くに駐車する必要があり、駐車場付きの戸建て住宅に住んでいる人が導入できるシステムです。
電力会社の承諾を受けること
V2Hは、電力会社から発電可能な機器とみなされる可能性があります。
ただ、電力会社の承諾手続きに関しては、V2H機器を設置してくれる業者が代行してくれるので、皆さんが意識する必要はありません。
V2Hを導入する際の知識として「電力会社から承諾を受ける必要がある」ということは覚えておきましょう。
おすすめのV2Hメーカー2選
最後に、おすすめのV2Hメーカーを以下の2つ紹介します。
- ニチコン「EVパワーステーション」
- デンソー「V2H-放充電器」
ニチコン「EVパワーステーション」
「EVパワーステーション」は、世界で初めてV2Hシステムを開発したニチコンが販売する、低価格で高品質な商品です。
「EVパワーステーション」の特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 希望小売価格39.8万円~(別途工事費用がかかります)
- 安い夜間電力や太陽光発電を有効活用
- 停電時でも約3日後電気を持たせることが可能
また、室内からスマートフォンの専用アプリを使用して、電気自動車への充電スタート時間設定など簡単に操作できます。
そんなニチコン「EVパワーステーション」に少しでも興味を持った方がいれば、ぜひ、公式サイトにて詳細をご確認ください。
デンソー「V2H-放充電器」
デンソー製HEMSを導入している方に特におすすめなのが「V2H-充放電器」。
「HEMS」とは、家庭内の機器をつないで操作パネルを一元化し、省エネ活動を促すシステムです。
2つの製品を連携することで、電気の使用だけでなく、蓄電も管理しやすくなります。
過去の発電量や翌日の天気予報を元に余剰電力を予測し、自家消費することで余剰電力の有効活用が可能です。
「V2H-充放電器」は、設置しやすいよう、高さ855cmに設定しており、コネクタ解除ボタンを押すことなく取り外し可能なので、使いやすさに配慮がされています。
「V2H-充放電器」の価格は110万円で、HEMSは30万円で購入できます。
もし、デンソーの「V2H充放電器」に興味がある方がいれば、公式サイトから詳細を確認してみましょう。
まとめ|V2Hで大幅に電気代を節約しよう!
導入にかかる費用が高額などV2Hを導入するデメリットはありますが、電気代削減・充電効率向上などのメリットもたくさんあります。
しかし、メーカーによってV2Hの値段や性能など異なるもの。
さまざまなV2Hメーカーを検討・比較し、自宅の環境に適した設備を選ぶようにしましょう。