2021年12月14日、Android Goのアクティブユーザー数が2億人を突破したことを米Googleが発表しました。
2017年、ローエンド端末向けのAndroid OSとしてGoogleからリリースされたAndroid Go。
来年2022年には最新バージョンである「Android 12 (Go Edition)」がリリースされることも発表されており、より一層注目が集まっています。
この記事では、Android Goのメリット・デメリットについて解説していきます。
読み終えれば、Android Goを導入すべきかどうか判断できるようになるはずです。ぜひご活用ください!
>>A closer look at Android 12 (Go edition)
Android Goとは
Android Goは超低価格のデバイスでも軽快に機能するOSで、メモリが1.5GB以下のデバイスをターゲットにしています。そのため、インフラの行き届いていない地域などでも使用されています。またメインのスマートフォンとは別に、サブ機として利用する方も多いです。
2017年に初期版である「Oreo (Go Edition)」がリリースされ、2021年現在では「Android 11 (Go Edition)」として利用することが可能です。また、2022年には「Android 12 (Go Edition)」のリリースも決定しており、さらなる機能向上が見込まれます。
>>A closer look at Android 12 (Go edition)
Android Goのメリット
超低価格で利用できる
Android Goを利用する上で最も大きいメリットは、導入するためのコストが著しく低いことです。ローエンドモデルやエントリーモデルのスマートフォン、タブレットでも問題なく利用することができるため、5000~8000円程度から導入が見込めます。また、使わなくなってしまった古いスマホにこのOSをインストールすることで、再利用することもできます。
日常でほとんどスマートフォンを使わない方や、初めてスマートフォンを持つお子様や高齢者の方にはもってこいの価格帯と性能であると言えます。
OSに合わせて軽量化されたアプリをすぐ使える
Android Goには「Go」シリーズという様々なアプリの軽量版がプリインストールされています。例えば総合検索アプリである「Google Go」は、検索時のデータ通信量を約40%節約することができます。そのため、通信環境の悪い場所でも検索結果を快適に閲覧することができます。また、文章読み上げなどのアシスト機能も充実しています。
>>Google Go アプリでウェブページや画像などを検索する
その他Androidユーザーにはおなじみのアプリの軽量版が実装されています。また、UIに関しても、Android 11と大きな差はありません。Android Goひとつで最低限のインターネット体験が可能であると言えます。
Android Goのデメリット
アプリの性能が制限的である
前述の通り、Android GoにはGoogle純正アプリの軽量版が実装されていますが、従来のアプリより機能が制限的である場合が多いです。例えば、Google Mapsの軽量版である「Google Maps Go」には現在地のリアルタイム共有機能や地図のダウンロード機能がありません。しかし軽量版アプリの全体的な特徴として、動作が軽く、通信環境に左右されないことが挙げられます。
例えば、Google フォトの軽量版である「Gallery Go」は全ての機能がオフライン限定になっています。そのため写真などをバックアップしたい場合などには利用することができません。しかしその分、画像編集や自動補正などの機能は取り揃えられており、その動作も軽快になっています。
日本非対応のアプリがある
Android Goに実装されている純正アプリの中には、日本ではまだ正式リリースされていないものもあります。例えば、YouTubeの軽量版である「YouTube Go」は日本では未だ非対応です。そのため、使用言語を日本語に設定することができません。
>>YouTube Go – Google Play のアプリ
Android 12 (Go Edition)の新機能
そんなAndroid Goの新バージョンである「Android 12 (Go Edition)」が2022年にリリースされます。
新バージョンでは、前バージョンと比べてアプリの起動速度が30%向上されることや、バッテリーの持続時間が長くなることなどが発表されています。
また、Android 12の新機能である、コンテンツの翻訳機能や、プライバシーダッシュボードなどが使用可能になります。
>>A closer look at Android 12 (Go edition)
初めてスマホを持つ方や、今のスマホを持て余している人におすすめ
Android Goはその低い導入コストに対して、パフォーマンスがとても高いOSです。そのため、必要最低限のインターネット体験を求めている方にはオススメできます。
その一方、仕事や遊びなどで毎日スマホを長時間利用する方には、物足りなく感じられると思います。
スマホの買い替えを考えていて、今の機種の機能を持て余しているなと感じている方はぜひAndroid Goの導入をご検討ください。
Written by Shimizu.