「走る歓び」をコンセプトに、これまで数々の名作を生み出してきたマツダ。
内燃機関の技術に長けており、長年クリーンディーゼル車などに取り組んできたため、電気自動車の印象は少ないのではないでしょうか。
しかし実際、マツダは2021年に新型EV「MX-30」を発表し、電気自動車も精力的に開発を続けています。
この記事では、マツダから発売されている電気自動車(EV)を一覧で紹介するとともに、現況や今後の展望などについて解説します。
読み終えれば、マツダの電気自動車(EV)は今後どうなっていくのか理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
マツダの電気自動車(EV)における現況
マツダは国内メーカーの中でも、自動車のEV化に注力しているイメージはありません。
実際に、現在ラインナップされているのも「MX-30」 のみであり、まだまだ本腰を入れて販売している状態ではないというのが現状です。
これまでマツダは、スカイアクティブに代表されるように、内燃機関・トランスミッションなどの技術に注力してきました。
「CX」シリーズに代表されるように、軽油で走れるクリーンディーゼルにも注力しており、環境に優しいクルマも意識して作ってきました。
しかし世界では、欧州連合が「2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する」など電動化の流れが加速しており、マツダもそれに追従せざるを得ない状態に。
現状の流れを打破するために、これまで培ってきた内燃機関の技術+電動化技術を合わせて、新しい時代に対応したクルマを作っていく必要があるのです。
マツダの電気自動車(EV)一覧
2021年11月現在、マツダがラインナップしているのは「MX-30」の1車種のみです。
MX-30 | |
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画像 | |
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 4,510,000~ |
バッテリー容量 | 35.5kwh |
航続距離(WLTC) | 256km |
電費 | 約7.2km |
急速・普通 | 急速〇普通〇 |
MX-30
現行生産 | ◯ |
販売年 | 2021年 |
販売価格 | 4,510,000~ |
バッテリー容量 | 35.5kwh |
航続距離(WLTC) | 256km |
電費 | 約7.2km |
急速・普通 | 急速〇 普通〇 |
「MX-30」は、マツダが満を持してリリースしたSUVタイプの電気自動車。
走り心地を意識してクルマを作ってきたマツダならではの、低重心かつ小気味いい安定性能は、EVでも乗り心地を重視したい方におすすめです。
ただ他社のSUVタイプEVと比較すると、気になるのがバッテリー容量が「35.5kwh」しかないという点。
SUVタイプの他の車種は、「MX-30」と比較すると、
- 日産アリア…66kwh
- BMW iX…71kwh
- トヨタ bz4X…71.4kwh
というように、非常に大容量であることが分かります。
航続距離も純粋に他社SUVと比較すると半分ほどの距離にとどまっており、長距離ドライブには向かないかもしれません。
あくまで普段使い用に購入するならおすすめですが、遠出を頻繁にする方にはあまりおすすめできないモデルだと言えるでしょう。
マツダの電気自動車(EV)の今後の展望・戦略
マツダは同社初の新型EV「MX-30」を皮切りに、今後は電動化を進めていく予定です。
2021年に行われた「中期技術・商品方針 2021」では、2030年までに電気自動車の販売比率を25%とする電動化戦略を発表。
2018年に発表されていた内容では、EV比率はわずか5%でしたが、時勢の流れを読んで、生産比率を大きく増加させたことがきっかけとなりました。
EVの開発手法に関しては、他社と共同開発ではなく、あくまでも自社開発することも発表済み。
「2040年までに世界販売のすべてをEV・FCVにする」と発表したホンダと比較すると、若干インパクトが弱いものの、今後に向けたEVへの意欲は感じられます。
2035年までに、EVモデルを3車種導入する予定とのことで、来年以降どんな車種をラインナップする予定なのか注目しておきましょう。
まとめ|マツダの電気自動車(EV)は2022年以降の新車発表に期待
マツダは今後、電気自動車(EV)の開発に力を入れていくことを発表しており、2022年以降は新しいモデルも発表されるでしょう。
現行の新型EV「MX-30」に関しては、残念ながら、競合他社と比較すると「航続距離」「価格」の面で、選ぶ理由は見つけにくいというのが正直なところ。
今後発売される予定のマツダの電気自動車(EV)の方が、スペック面でも価格面でも、期待できる可能性が高いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。