スマホやタブレット、PCを外出先でも充電したいときに、便利なのがモバイルバッテリーです。新しく購入しようと思っても、使い方やどのケーブルを使えばいいのかわからなければ購入できません。そこで今回はモバイルバッテリーの使い方や、端子の種類、容量の種類を解説します。
モバイルバッテリーとは
モバイルバッテリーとは、本体をチャージしておくことで、どこでも場所を選ばずに充電ができる予備電源(携帯充電器)のことです。
スマホが当たり前になった現代では、必需品になりつつあり、多くの方が持ち歩いています。
モバイルバッテリーでは、スマホだけでなくiPadなどのタブレットや、モバイルWi-Fiルーター、ノートパソコン、3DSやスイッチなどの携帯ゲーム機、加熱式タバコなどの充電にも利用可能です。
モバイルバッテリーの使い方
モバイルバッテリーの使い方はとても簡単です。わずか2ステップなので、モバイルバッテリーを使ったことがない人でもすぐに使うことができますよ。
ただ、ケーブルの接続をする場所だけは注意が必要です。
モバイルバッテリーの端子は多くの場合、「IN(INPUT)」の入力端子と、「OUT(OUTPUT)」の出力端子という2つの差し込み口があります。
入力端子はモバイルバッテリー本体をチャージするときに使う差し込み口で、出力端子はスマホなどのデバイスを充電するときに使う差し込み口です。
モバイルバッテリーのなかには、本体充電とデバイス充電を同じ差し込み口になっていることもあります。それぞれのモバイルバッテリーに合った使い方をしましょう。
モバイルバッテリー本体を充電する
まずモバイルバッテリーを使う前には、モバイルバッテリーの本体をフル充電しましょう。
モバイルバッテリーの入力端子と、コンセント(あるいはUSB端子)をケーブルで繋いで、本体にチャージします。
モバイルバッテリーによって違いはありますが、ランプが点滅したり、点灯の個数で判断できたり、%を表示してくれたりするので、充電状況をすぐに確認可能です。
スマホやPCに接続する
モバイルバッテリーのチャージが完了したら、あとはいつでも使えるようになります。
モバイルバッテリーの出力端子と、スマホやタブレットなどの充電したいデバイスをケーブルで接続すると充電が開始します。
モバイルバッテリーのチャージ方法
一般的にモバイルバッテリーで使える容量は、総容量の約7割といわれています。例えば、10,000mAhのモバイルバッテリーだったら、実際に使えるのは7,000mAh前後です。
使える容量を使い切ったら、モバイルバッテリー本体にチャージしなければいけません。その充電方法は4種類あります。
パソコンからUSB端子を使ってチャージする
多くのモバイルバッテリーは、モバイルバッテリー本体と充電するためのUSB端子が付いていることがほとんどです。
USB端子をパソコンに繋いで、もう片方をモバイルバッテリーの本体に繋げばチャージできます。
ACアダプターでチャージする
モバイルバッテリーのなかには、ACアダプターが搭載されているモバイルバッテリーもあります。
ACアダプターが搭載されたタイプだと、コンセントにつけるだけでチャージできるので便利です。旅行先や外出先でも、コンセントだけあればチャージすることが可能です。
ACアダプター搭載のモバイルバッテリーはたくさん販売されているので、パソコンを持っていない方や、外出中でも手軽にチャージしたい方は購入前に確認するといいでしょう。
もし確認せずに、USB端子で充電するモバイルバッテリーを買ってしまっても、チャージする方法はあります。
USB端子を接続できるACアダプターを購入すれば、コンセントでチャージできるのです。
ただ、モバイルバッテリー本体と、USB端子、ACアダプターの3つを持っていないとチャージできないので、持ち歩くには荷物になります。
USBケーブルを使って車内のシガーソケットでチャージする
車のシガーソケットにUSBケーブルを挿入して、USB端子でチャージする方法もあります。ただ、シガーソケットで使えるUSBケーブルが必要なので、忘れずに購入しておきましょう。
ソーラー充電でチャージする
ソーラー充電は太陽光を利用してチャージする方法です。太陽光さえあればいつでも充電ができるので、アウトドアなどのコンセントのない場所でも、モバイルバッテリー本体のチャージができます。キャンプのときや、災害時のときなどに活躍しますよ。
しかし、太陽光がないと充電できないため、曇りや雨の日などは充電がなかなかできないのがデメリットです。スマホをすぐに充電したいときには、少し使いにくいかも知れません。
USB端子の種類
iPhoneやiPad、Android、パソコン、携帯ゲーム機など、それぞれにUSB端子とコネクターが異なります。正しいUSBケーブルを使用しないと、接続できなかったり、端子が壊れたりします。
USB端子の種類を理解して、正しい使い方をしましょう。
USBタイプA端子(USB-A)
USBタイプA端子(USB-A)は、もっともポピュラーの端子形状で、多くの機器に使われています。USB-A端子は出力のみに対応可能です。
また、接続する方向が決まっていて、上下を間違えると接続できません。
USBタイプC端子(USB-C)
USBタイプC端子(USB-C)は、Androidスマホやワイヤレスタイプのイヤホン、MacBook Proなどの一部のノートパソコンに使われているものです。
入力と出力の両方に使われる端子形状で、USB端子の主流になりつつあります。上下が同じ形になっているので、方向に関係なくコネクターに接続できるのが特徴です。
Micro USB端子
Micro USB端子は、出力のみに対応している端子です。Micro USB端子には、タイプAとタイプBの2種類ありますが、最近はほぼタイプBが使われています。端子形状が台形になっているため、接続方向に決まりがあります。
Lightning端子
Lightning端子は、iPhoneとAirPords Proのみに使えるApple製品専用の端子です。ごく一部で入力に使われることがありますが、基本的には出力で使われています。方向に関係なく接続可能です。
モバイルバッテリー容量の種類
モバイルバッテリーは、容量の種類によって充電できる容量が変わります。モバイルバッテリーの容量が少ないと充電できる容量も少なくなり、増えた分だけ充電できる容量も増えます。
5,000mAhならスマホの充電2回分
5,000mAhのモバイルバッテリーなら、本体のチャージがフルで完了している状態だと、スマホを約2回フル充電することが可能です。
軽くて持ち運びがしやすいのが特徴で、差し込みポートが1~2口の場合が多いです。
10,000mAhならスマホの充電4回分
10,000mAhのモバイルバッテリーなら、本体のチャージがフルで完了している状態だと、スマホを約4回フル充電することが可能です。
5,000mAhのモバイルバッテリーより容量が大きいため、サイズも大きくなりますが、容量と重量のバランスが最もとれています。ポート数は3口付いているものが多いです。
20,000mAhならノートPCの充電1回分
20,000mAhのモバイルバッテリーなら、本体のチャージがフルで完了している状態だと、スマホを約6.4回フル充電することが可能です。
ノートパソコンも約1回充電できる容量も持っています。30W出力以上の高出力モデルのモバイルバッテリーだと、ノートパソコンの充電にも使えますよ。
基本的には大きくて重たいため、持ち運びには向いていませんが、複数台を同時に充電するのも容易です。
モバイルバッテリー本体のチャージにかかる時間
モバイルバッテリー本体のチャージにかかる時間はどれくらいなのでしょうか。
容量が大きくなるほどチャージ時間が長くなる
モバイルバッテリーのチャージにかかる時間は、容量と入力電流が関係しています。
もちろん5,000mAhのモバイルバッテリーに比べると、20,000mAhは容量が大きくなるため、チャージにかかる時間は長いです。
しかし、同じ容量でも出力電流が違うと、チャージにかかる時間も変わってきます。1.0Aや2.0A、3.0Aなどがあり、一般的に使用されているのは2.0Aです。
仮に、2.0A入力の20,000mAhのモバイルバッテリーにチャージにかかる時間は8~10時間ほどです。3.0Aの出力になれば、5時間ほどで0%からフル充電できます。
各製品の公式サイトや、パッケージなどに満充電時間の目安が記載されていることが多いため、モバイルバッテリーを購入する際の参考にするといいでしょう。
なかには、フル充電までにかかる時間が20時間以上というものもあるため、注意が必要です。
モバイルバッテリーの寿命
モバイルバッテリーの寿命は、充電する回数で決まります。だいたいのモバイルバッテリーが約300~500回が寿命といわれています。
毎日モバイルバッテリーを使う方なら約1年程度、2日に1回モバイルバッテリーを使う方なら2年程度が寿命でしょう。
モバイルバッテリーは状況に合った方法でチャージしよう!
外出先や旅行先などでコンセントがなくても、すぐにスマホの充電ができるモバイルバッテリーはとても便利です。スマホが普及した現代では、必需品になりつつあります。
5,000mAhのモバイルバッテリーでも、スマホの充電なら約2回分あるので、1日外出するくらいなら十分ですし、軽量なので持ち運びやすいのは嬉しいですね。