現在auのスマホを利用している方がスマホ代を節約したいなら、auのサブブランドであるUQモバイルへの乗り換えを検討してみましょう。
UQモバイルには「月額料金が安い」「通信速度が安定している」というメリットがあります。
また、2021年2月にはauからUQモバイルへの乗り換え時発生していた解約金や手数料が無料になり、より乗り換えしやすくなりました。
今回は、auからUQモバイルに乗り換える手順や、乗り換えに伴うメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。auのスマホ代を節約したい方、UQモバイルへの乗り換えを検討しているかは、ぜひ参考にしてください。
auからUQモバイルへ乗り換える5つの手順
まずは、auからUQモバイルに乗り換える手順を解説していきます。
1. 対応機種を確認
2. 一部の端末でSIMロック解除
3. 電話番号の引継ぎ(MNP)
4. UQモバイルへ申し込み
5. SIMの差し替え&初期設定
各手順の詳細は、以下で順番にお伝えしてきます。
1.対応機種を確認
基本的に、auのスマホ端末はサブブランドであるUQモバイルでもそのまま利用できます。
ただし、一部非対応の機種もあるため、UQモバイル公式サイト「動作確認端末一覧」にて事前にチェックを行っておきましょう。スマホ端末の機種名やメーカー名で検索ができるようになっています。
UQモバイル公式サイト「動作確認端末一覧」
https://www.uqwimax.jp/mobile/products/sim/devices/
2.一部の端末でSIMロック解除
UQモバイルはau回線を使うため、ほとんどのau端末ではSIMロック解除が不要です。
iPhoneであれば5s以降の端末、androidであれば2017年8月以降に発売された端末は、SIMロックを解除する必要がありません。
それ以外の端末の場合はSIMロック解除をする必要があります。詳しくは、UQモバイル公式サイト「動作確認端末一覧」にて一度確認をしてください。
SIMロック解除をするには?
SIMロックの解除は、「My au」もしくは「auショップ/au Style」で行います。
「My au」からの手続きなら費用はかかりませんが、「auショップ/au Style」での手続きの場合は本人確認書類の提示と手数料3,300円(税込)が必要です。
3.電話番号の引継ぎ(MNP)
auから「MNP(ナンバーポータビリティ)予約番号」を発行すれば、既存の電話番号をUQモバイルに移行して利用できます。
「MNP予約番号」を取得は、下記いずれかの窓口で可能です。
窓口 | 受付時間 | 手数料 |
My au(マイページ) | 9:00~20:00 | 0円 |
電話 | 9:00~20:00 | 0円 |
auショップ | 店舗による | 0円 |
My au(マイページ)はWeb受付ですが、9:00~20:00の受付時間が存在しますので注意してください。また、auショップで手続きをする場合は本人確認書類が必要となります。
4.UQモバイルへ申し込み
UQモバイルへの申し込みは、店舗かオンラインショップにて行います。どちらも、「SIMのみ」「SIM+端末」の申し込みに対応しています。
店舗申し込みなら変更手続きのほとんどをスタッフに任せられますし、不安な部分をすぐに相談できますが、来店する手間や営業時間が限られているというデメリットがあります。
オンラインショップであれば、24時間いつでも申し込みできますし、店舗まで足を運ぶ必要がありません。
5.SIMの差し替え&初期設定
申し込み後2~3営業日でSIMカード(スマホ端末も申し込んだ場合はスマホ端末も)が郵送されますので、届き次第SIMカードを挿して初期設定を行いましょう。
機種ごとに手順が異なりますが、androidに関してはこちらの「SIMカード設定」と「APN設定」を参考にすると分かりやすいでしょう。
https://navi.uqwimax.jp/
iPhoneの場合の手順は、以下の記事で確認してください。
>>UQモバイルはiPhone12対応!回線乗り換え&機種変更の手順を解説
不明点がある場合は、公式チャットや電話サポートへの相談も可能です。
〇電話サポート
0120-929-818」(9:00~21:00)
※コロナの営業で受付時間に変更があるため、事前に確認してください
スマホ端末も同時に変更する場合のデータ移行を簡単にする方法
SIMカードのみを契約する場合は既存のスマホ端末に新しいSIMカードを差し替えるだけですが、スマホ端末も同時に申し込んだ場合は既存端末から新しい端末にデータ移行をする必要があります。
連絡先、カレンダーの予定、写真、動画、音楽、メール(キャリア以外のメール)などを移行可能ですので、以下の4つの方法を試してみてください。
データ移行の方法 | 特徴 |
クラウド経由 | iCloudやGoogleアカウントを利用する |
SDカード | androidの場合にのみ利用できる |
パソコン | オフラインでも使える |
無料アプリ | Googleアカウントで移行できないデータを移行できる |
LINEやおサイフケータイはアプリごとにバックアップ機能が搭載されているため、アプリごとの作業が必須です。
SNSはアプリをインストールして同アカウントでログインをするだけとなります。
それぞれのデータ移行の方法に関しては、こちらの記事で詳細に解説しています。
>>「UQモバイルへの乗り換え方法まとめ!キャンペーンやタイミングは?」
auからUQモバイルへ乗り換える6つのメリット
続いて、auからUQモバイルへ乗り換えるメリットについて検証していきたいと思います。乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
auからUQモバイルへの乗り換えメリットは、以下の6点です。
- 月額料金が大きく下がる
- 格安SIMの中ではつながりやすく速い
- 違約金なし!手数料もかからない
- SIMロック解除が不要の端末が多い
- au IDやau WALLETポイントを引き継げる
- iPhoneの全シリーズでデザリングできる
順番に、詳細を解説していきます。
月額料金が大きく下がる
auからUQモバイルへ乗り換えると、月額料金を安くできます。大手キャリアからUQモバイルへ乗り換えた方の50%以上が、スマホ料金が月に3,000円、年間で36,000円以上安くできたという調査結果があるほどです。
今のauスマホを少しでも安くしたいという方は、同じKDDIグループのUQモバイルで検討してみてはいかがでしょうか。
まずは料金シミュレーションから試してみてください。
auでもネット申し込み限定プラン「povo」の提供が開始されましたが、月間容量をそれほど必要としないライトユーザーならUQモバイルの方がお得です。
>>「UQモバイル新プラン完全解説!旧プランやau povoと料金を比較」
格安SIMの中ではつながりやすく速い
UQモバイルはauのサブブランドであり、「au 4G LTE」回線を使えます。そのため、格安SIMの中では通信速度が安定していて速いです。
4年連絡格安スマホで通信速度がNO.1という評価を獲得した実績もあり、「格安SIMは安いけど通信速度が心配」という方も、安心して使えるでしょう。
違約金なし!手数料もかからない
2021年2月から、auからUQモバイルの移行に関する手数料が一切かからなくなりました。
対象となるのは、下記の手数料です。
- 解約手数料10,450円(税込)
- MNP転出手数料3,300円(税込)
- UQモバイルの契約事務手数料3,300円(税込)
- SIMパッケージ料金
最大17,050円(税込)が無料になります。こちらはオンラインだけでなく店舗も対象です。
SIMロック解除が不要の端末が多い
ここ3年で買い替えた機種であれば、auからUQモバイルの乗り換えに伴うSIMロック解除は必要がありません。
ただし、それよりも古い機種の場合はIMロックを解除しなければならない可能性があります。事前に公式HPにて確認してください。
〇UQモバイル公式サイト「動作確認端末一覧」
https://www.uqwimax.jp/mobile/products/sim/devices/
au IDやau WALLETポイントを引き継げる
auからUQモバイルへ乗り換えであれば、「au ID」の引継ぎが可能です。「au ID」に紐づいたau WALLETポイントが失効することなく、そのまま引き継げるのは魅力的ですね。
ただし、UQモバイルの毎月の支払でau WALLETポイントが増えることはありません。この点は注意していください。
iPhoneの全シリーズでデザリングできる
UQモバイルでは、iPhone全シリーズのデザリングに対応しています。デザリング機能を使えば、スマホをポケットWi-Fi代わりにしてパソコンやゲーム機にネットを接続可能。その使用データは、UQモバイルの月間データ量から消費されます。
また、auの一部のプランではデザリング機能に費用がかかっていましたが、UQモバイルでは無料です。
androidではデザリング機能に対応していない機種もあるため、事前に確認しましょう。
auからUQモバイルへ乗り換えるときのデメリット
メリットの大きいUQモバイルへの乗り換えですが、以下のようなデメリットについても事前に把握しておきましょう。
au契約時のスマホ端末代に残債がある場合は支払いが続く
auからUQモバイルへの乗り換え時に解約金はかかりませんが、スマホの端末料金に残債がある場合は、残債分のみauへの支払いが分割払いで続きます。
仮に、端末代金を24回の分割払いで契約し、15回分支払った段階でUQモバイルへ乗り換えると、残りの9回が請求されるということです。
UQモバイルへ乗り換えてもスマホ端末代の残債が0になるわけではなく、auからの請求は続きますので注意してください。
通話無制限やデータ無制限プランがない
2021年9月、UQモバイルは以下の新料金プラン(5Gプラン)を開始しました。
くりこしプランS +5 | くりこしプランM +5 | くりこしプランL +5 | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
速度制限時 | 300Kbps | 1Mbps | 1Mbps |
通話料金 | 22円/30秒 | ||
通話オプション | 以下の3つから選択可能 ・月60分の国内通話が定額→550円/月 ・10分かけ放題→770円/月 ・国内通話かけ放題→1,870円 |
||
契約期間 | なし |
※税込表示
月額料金が安いという特徴がある一方で、auのような通話無制限やデータ無制限プランはありません。
そのため、スマホのヘビーユーザーの方はauスマホを継続することをおすすめします。データ容量が月に数ギガで抑えられるし通話もあまりしないという方は、UQモバイルに乗り換えることで大幅にスマホ代の節約ができるでしょう。
また、UQモバイルの速度制限中の速度は、auの2倍以上の速さです。
- au:128Kbps
- UQモバイル:300Kbps/1Mbps
速度制限にかかってもauより快適に使えますし、容量の追加購入も可能ですので、大容量にこだわらない方はUQモバイルでも十分快適に利用できるのではないでしょうか。
以下の記事では、UQモバイルの新料金プランについて詳細にまとめています。旧プランや「povo on au」との違いに関しても触れているので、ぜひ参考にしてください。
>>「UQモバイル新プラン完全解説!旧プランやau povoと料金を比較」
LINEのID検索が使えない
auで使っていたLINEをUQモバイルへ引き継ぐと、LINEのID検索機能が使えなくなります。
LINEのID検索機能を使うためには「年齢認証」を行う必要がありますが、この年齢認証は大手携帯キャリアのシステムでないと使えないためです。
UQモバイルでLINEの友達追加をするには、「QRコード」や「ふるふる」を使うことになります。
ID検索を使えるようにするには?
上記の理由から、格安SIMでLINEのID検索を使うことはできません。
しかし、auを解約する前にスマホ端末の年齢認証を完了しておけば、SIMカードをUQモバイルのものに差し替えた後も年齢認証が完了した端末として利用できます。
同様に、UQモバイルで新しい端末を申し込んだ場合も、UQモバイルを開通させる前にauのSIMカードを挿して年齢認証を済ませておけばOK。UQモバイルのSIMカードに差し替えた後も、問題なくLINEのID検索を使えます。
キャリアメールを使えない
auスマホでは「@ezweb.ne.jp」「@au.com」といったメールアドレスを利用できましたが、UQモバイルではこれらのメールアドレスは使えません。
この機会に、Gmailやヤフーメールなどのフリーメールへの変更を検討しましょう。フリーメールであれば、キャリアの変更に左右されることなく、メールの継続が可能です。
なお、UQモバイルでも「@uqmobile.jp」のメールアドレスを用意していますが、月額220円(税込)かかります。
auスマートバリュー・家族割プラスが適用されない
現在auスマホで「auスマートバリュー」や「家族割プラス」の割引を受けている方は、UQモバイルへ乗り換えた時点でその割引がなくなります。
UQモバイルでも学割が適用されますが、新料金プランではUQ家族割やギガMAX月割りといった割引が適用されません。
月額料金自体はUQモバイルの方が安いですが、家族でauを利用している方は家族全体の総費用を乗り換え前と乗り換え後で比較しておきましょう。
UQモバイルへの乗り換えでスマホ代の節約を
大容量のデータ通信量にこだわりたい方はauプランの方が安心ですが、インターネットのライトユーザーの方や自宅や職場、学校にWi-Fi環境が整っている方ならUQモバイルの月間データ容量でも十分快適に利用できるのではないでしょうか。
速度制限中の通信速度もUQモバイルの方が2倍以上速いですし、節約モードを利用すれば容量の消費がないため、最安値の月間3GBプランでも十分という方は多いはず。
ぜひ、UQモバイルを上手に活用して、スマホ代を大幅節約してください。