使わなくなったモバイルバッテリーや壊れたモバイルバッテリーを廃棄する際には、いくつかの注意点があります。廃棄方法を誤ってしまうと発火といった大事故につながるかもしれません。この記事では、モバイルバッテリーの廃棄方法や注意点、リサイクル方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
モバイルバッテリーを廃棄する方法
身近なアイテムになりつつあるモバイルバッテリーは、長期間使用したり、買い替えたりするタイミングで廃棄する機会も増えています。便利なアイテムである反面、取り扱い方を間違うと危険なものにもなるので、正しい方法で廃棄しなくてはいけません。
乾電池式モバイルバッテリーと充電式モバイルバッテリーに分けて廃棄方法を解説しますので、使用しているモバイルバッテリーに合った方法を理解していきましょう。
乾電池式モバイルバッテリーの廃棄方法
乾電池を使用するモバイルバッテリーを廃棄する際は、まずモバイルバッテリー本体から乾電池を取り外しましょう。本体にはバッテリーが搭載されていないので、燃えないゴミとしてそのまま捨てても大丈夫です。
乾電池については、そのまま廃棄すると何らかの衝撃で発火するおそれがあります。電極部分をセロハンテープなどで絶縁して、電気が流れないように処理してから廃棄するのがポイントです。
充電池式モバイルバッテリーの廃棄方法
充電池式モバイルバッテリーは、内部に電池を搭載しています。リチウムイオン電池が一般的ですが、ニッケル水素電池、ニカド電池などを使用している場合もあるので、念のため覚えておきましょう。
電池の種類に合った方法で廃棄することになりますが、基本的にはリサイクルに出すことになります。そのまま廃棄すると発火や爆発の危険性がありますので、後述で解説するリサイクル方法を正しく理解しましょう。
モバイルバッテリーを廃棄するときの注意点
乾電池・充電池式それぞれの廃棄方法と合わせて、おさえておきたい注意点がいくつかあります。3つの注意点をしっかり理解して、正しい方法でモバイルバッテリーを廃棄しましょう。
燃えないゴミとしては捨てられない
モバイルバッテリーは一見すると、燃えないゴミとして捨てても良いように感じる方も多いでしょう。自治体ごとにルールを定めており、モバイルバッテリーを燃えないゴミとして捨てても良い自治体はほとんどありません。
自治体のなかには、発火の危険性から一切回収をしていない場合もあります。リサイクルが前提になりますが、廃棄方法に不安がある方は住んでいる自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
電池の状態をチェックする
モバイルバッテリーに搭載されている電池は使用するほどに劣化するので、廃棄する前に状態を確認しましょう。電池が膨らんでいたり、変色や異臭があったりする場合は、劣化していない状態に比べて発火・爆発のリスクが高いです。
衝撃や振動が事故のきっかけになる可能性があるので、自分で処理を判断せずに、自治体やメーカーに問い合わせて指示を仰ぎましょう。
充電池の種類に合った方法で処分する
充電池式モバイルバッテリーの廃棄方法で触れたように、充電池にはリチウムイオン電池やニッケルイオン電池などいくつかの種類があります。
リチウムイオン電池が一般的でありリサイクルによる廃棄となりますが、他の充電池では廃棄方法が異なる場合もあるので注意が必要です。
多くの場合、リチウムイオン電池と同じくリサイクルができるので、次で解説するリサイクル方法が参考になるでしょう。リサイクル方法や廃棄方法が不明な場合は、必ず自治体やメーカーに確認するのが安全です。
リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーはリサイクル可能
モバイルバッテリーの多くは、リチウムイオン電池を使用しています。リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーはリサイクルができ、その方法はさまざまです。
4つのリサイクル方法をそれぞれチェックしていきましょう。
- 家電量販店やホームセンターの回収ボックス
- 携帯キャリアショップ
- メーカーの回収サービス
- 買取店・フリマアプリ
家電量販店やホームセンターの回収ボックス
リチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリーは、家電量販店やホームセンター、大型スーパーなどに設置されている回収ボックスでリサイクルに出せます。
すべての店舗に設置されているわけではないので、リサイクルに協力している店舗を調べられる一般社団法人JBRCの「協力店・協力自体検索」を利用するのがおすすめです。都道府県と市・区・郡を指定すると、指定した地域で回収を行っている店舗一覧が表示されます。
また、店舗によっては、安全面などから店頭ではなくバックヤードなどに設置されている場合もあるでしょう。そのような場合は、スタッフに声をかけてモバイルバッテリーのリサイクルについて問い合わせしてみてください。
携帯キャリアショップで回収してもらう
ドコモやau、ソフトバンクなどの携帯キャリアショップでも、モバイルバッテリーの回収を行っている場合があります。
店舗によっては対応していない場合もあるので、まずは最寄りの店舗で問い合わせてみましょう。
メーカーの回収サービスを利用する
モバイルバッテリーを販売しているメーカーでは、使用済みモバイルバッテリーの回収サービスを行っている場合もあります。
例えば『Anker』の場合は、以下の手順でモバイルバッテリーの回収を依頼可能です。
- カスタマーサポートの問い合わせフォームから回収を申し込む
- 専用の回収用キットが自宅に郵送される
- 専用キットに使用済みモバイルバッテリーを梱包し返送する
廃棄したいモバイルバッテリーのメーカーを調べて、回収サービスを実施しているかチェックしてみましょう。
買取店・フリマアプリなどで売る
買取店やフリマアプリを利用して、使用済みモバイルバッテリーを売るという方法もあります。消耗品であることからあまり高値は期待できませんが、処分しつつお金を得られるのは嬉しいポイントです。
ただし、周りに傷がついていたり、充電能力が劣化していたりする場合は、買取対象とならないので注意しましょう。
フリマアプリについては、自分で値段を決められるものの、梱包や発送、購入者とのやり取りなどの手間がかかります。外見や性能などでクレームが発生する可能性もあるので、十分に注意して活用しましょう。
正しい方法でモバイルバッテリーを廃棄しよう
モバイルバッテリーは不燃ごみとして捨てられないので、充電池の種類に合わせて処理する必要があります。
リチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリーの場合は、家電量販店やホームセンターの回収ボックス、携帯キャリアショップ、メーカーの回収サービスなどを利用してリサイクル可能です。
廃棄方法や注意点をおさえて、正しい方法でモバイルバッテリーを廃棄しましょう。
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