「話題のクラウドSIM型ポケットWi-Fiを探しているけど、どれがいいか選べない」
本記事ではこのような方を対象に、クラウドSIM対応のポケットWi-Fiのおすすめを厳選し、人気の5社についてスペックなどを比較していきたいと思います。
クラウドSIMの仕組みとメリット・デメリットについても解説をしていますので、ぜひ参考にしてください。
クラウドSIMに対応したポケットWi-Fi5社比較
今回ご紹介するクラウドSIM対応のポケットWi-Fiは、以下の5社です。
サービス名 | 月間データ容量 | 月額料金 |
Mugen WiFi | 100GB/月 | 3,293円~ |
ZEUS WiFi | 20GB、40GB、100GB/月 | 〇スタンダードプラン ギガ並盛20GB 初月~4か月目980円⇒5か月目以降2,178円 ギガ大盛40GB 初月~4か月目1,680円⇒5か月目以降2,948円 ギガ特盛100GB 初月~4か月目3,278円⇒5か月目以降3,828円 〇フリープラン ギガ並盛フリー 20GB 2,380円 ギガ大盛フリー40GB 2,980円 ギガ特盛フリー100GB 4,280円 |
hi-ho Let’s WiFi | ライトプラン:120GB/月(4GB/日) 通常プラン:210GB/月(7GB/日) | 〇通常プラン 初月~12か月目:3,278円 13か月目~:4,730円 〇ライトプラン 初月~24か月目:3,278円 25か月目~:3,828円 |
どこよりもWiFi | 最大100GB従量制 最大200GB従量制 | 〇通常料金(しばりなし) 最大100GB従量制 3,900円上限 最大200GB従量制 4,900円上限 ※しばりありにすると月額500円ダウン |
THE WiFi | 100GB/月 | 3,327円 |
※税込表示
それぞれの特徴を、順番に確認していきましょう。
Mugen WiFi
Mugen WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 3,293円~ ※最大13,500円のキャッシュバックを加味した実質金額 ※MUGEN格安プランは3718円(税込) |
プラン名 | MUGEN格安プラン、MUGENアドバンスプラン |
対応機種 | U3、G4(販売停止中) |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 100GB |
同時接続台数 | 最大10台 |
速度制限 | 容量使い切るまで一切なし、その後128Kbpsまで低下 |
※税込表示
Mugen WiFiは、株式会社surfaveが提供するポケットWi-Fiサービスです。
かつては月間容量無制限タイプのポケットWi-Fiを提供していましたが、コロナ禍の影響で回線利用者が急増し、2020年9月より月額100GBプランを提供しています。
月に100GB利用できるクラウドSIM対応ポケットWi-Fiとしては、他社と比較しても最安値クラスの料金設定です。
最大の特徴は、30日間のお試しプランを用意している点。30日以内に解約を申し込めば料金が全額返金されますので、電波状況や速度を確認してから継続するかどうかを決めることができます。
また、最低利用期間を設けない「2年間縛りなしプラン」や「低速保障プラン」といった、ユニークなオプションも用意。
2年後に最新端末を無償交換するサービスを実施しているので、長期利用が前提の方にもおすすめできるポケットWi-Fiです。
ZEUS WiFi
ZEUS WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 〇スタンダードプラン ギガ並盛 ギガ大盛 ギガ特盛 〇フリープラン ギガ並盛フリー 20GB 2,380円 ギガ大盛フリー40GB 2,980円 ギガ特盛フリー100GB 4,280円 |
対象プラン | スタンダードプラン、フリープラン |
対応機種 | H01 |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 100GB |
同時接続台数 | 最大10台まで(推奨5台まで) |
速度制限 | 容量使い切るまで一切なし、その後128Kbpsまで低下 |
※税込表示
ZEUS WiFiには、契約年数がある「スタンダードプラン」と、いつ辞めても解約金がかからない「フリープラン」の2つのプランが用意されています。
それぞれ3つの容量プランがあり、20GB、40GB、100GBの中から選択可能。それほど容量を必要としない方なら、毎月2,178円(税込)でポケットWi-Fiが利用できます。
1日あたりのデータ制限はありませんし、ギガ数が足らなくなったら追加で容量を購入することも可能と、柔軟性があるため使い勝手のよいポケットWi-Fiと言えるでしょう。
また、スタンダードプランを選択した場合でも、「あんしん解約サポート」制度を利用して他社回線に乗り換えることが前提の解約であれば、解約金はかかりません。
hi-ho Let’s WiFi
hi-ho Let’s WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 〇通常プラン 初月~12か月目:3,278円 13か月目~:4,730円 〇ライトプラン 初月~24か月目:3,278円 25か月目~:3,828円 |
対象プラン | 通常プラン、ライトプラン |
対応機種 | U2s |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 通常プラン 210GB ライトプラン 120GB |
同時接続台数 | 最大5台まで |
速度制限 | 日々の容量使い切ると翌々日に128Kbpsまで低下 |
※税込表示
hi-ho Let’s WiFiは、光回線やプロバイダ、セキュリティーサービスを提供している株式会社ハイホーが提供するポケットWi-Fiサービスです。
通常プランとライトプランの2つから選択でき、通常プランであれば1日7GBまで、ライトプランであれば4GB/日まで無制限で利用可能。
そのため、単純計算すると通常プランなら月間210GB、ライトプランなら月間120GBまで利用できるということになり、月間100GBでは足らないヘビーユーザーにおすすめのポケットWi-Fiです。
他社のポケットWi-Fiと比較すると通常プランはやや高い印象がありますが、1日あたりの容量も充分ありますし、仮に1日の容量を超えても翌日には速度制限が解除されます。
現在、限りなく完全無制限に近いポケットWi-Fiと言ってよいのではないでしょうか。
どこよりもWiFi
どこよりもWIFIのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 〇通常料金(しばりなし) 最大100GB従量制 3,900円上限 最大200GB従量制 4,900円上限 ※しばりありにすると月額500円ダウン |
対象プラン | しばりありプラン、しばりなしプラン |
対応機種 | M629、U3、U2s、JT101 |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps~75Mbps |
月間データ容量 | 20GB、100GB、200GB |
同時接続台数 | 5台~10台 |
速度制限 | 月の容量使い切ると128Kbpsまで低下 |
※税込表示
どこよりもWIFIは、月間容量が最大100GBもしくは最大200GBの従量制のポケットWi-Fiです。
以前は20GB、50GB、100GB、200GBから選べましたが、使った分だけ支払いをするタイプに変更されました。そのため、あまり使わない月があっても月額料金を余分に支払うことがないため安心です。
また、契約期間の縛りがあるプランを用意していて、月額料金を500円(税込)安くできます。
お客様満足度NO.1宣言を掲げているため、1週間以内の解約申請であれば初期費用・月額料金・解約金が一切かかりません。
なお、M629端末とU3・U2s端末なら、海外でも使えます。
THE WiFi
THE WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | THE WiFi 100GB 3,281円 |
対象プラン | THE WiFi 100GB、THE WiFi Fit |
対応機種 | U2s |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 40GB、100GB |
同時接続台数 | 最大5台まで |
速度制限 | 月の容量使い切ると128Kbpsまで低下 |
※税込表示
THE WiFiは、スマートモバイルコミュニケーションズが運営するポケットWi-Fiです。
毎月100GBまで定額で利用できるプランと毎月100GBまで使った分だけの料金が発生するプランの2種類があります。40GBまでで足りる方であれば従量制「THE WiFi Fit」の方が安いです。
365日対応のサポート体制が整っている点も、THE WiFiの大きな魅力の1つ。受電率が98%と高いため、「電話したのにサポートセンターが混んでいて繋がらない」といったストレスを感じずに済みます。
ゆくゆく5G回線に対応する予定もあり、将来的に高速回線を希望する方にもおすすめです。
目的別ポケットWi-Fiの選び方について
ここまでご紹介した5社はいずれも人気のクラウドSIM対応ポケットWi-Fiですが、どれを選べばいいか迷ってしまう方は、「どんな目的を優先するか」という観点で選ぶことをおすすめします。
例えば、以下のように優先する目的によっておすすめサービスは異なります。
- お試し利用ならMugen WiFi
- コスパ重視ならZEUS WiFi
- 月間200GB以上使うならhi-ho Let’s WiFi
お試し利用ならMugen WiFi
Mugen WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 3,293円~ ※最大13,500円のキャッシュバックを加味した実質金額 ※MUGEN格安プランは3718円(税込) ※初期費用3,300円(税込) |
対象プラン | MUGEN格安プラン、MUGENアドバンスプラン |
対応機種 | U3、G4(販売停止中) |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 100GB |
同時接続台数 | 最大10台 |
速度制限 | 容量使い切るまで一切なし、その後128Kbpsまで低下 |
※税込表示
Mugen WiFiには、「30日間のお試しプラン」が用意されています。実際に30日間試したうえで返金してもらったうえ解約するか継続するかを決められるので、「実際の電波状況や速度を確認してから決めたい」という方は、Mugen WiFiを選びましょう。
「30日間のお試しプラン」の詳細については、下記の記事でもまとめています。こちらも、ぜひ参考にしてください。
>>MUGEN WiFiの30日間お試しキャンペーンを解説!特徴やデメリットについて
コスパ重視ならZEUS WiFi
ZEUS WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 〇スタンダードプラン ギガ並盛 ギガ大盛 ギガ特盛 〇フリープラン ギガ並盛フリー 20GB 2,380円 ギガ大盛フリー40GB 2,980円 ギガ特盛フリー100GB 4,280円 |
対象プラン | スタンダードプラン、フリープラン |
対応機種 | H01 |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 100GB |
同時接続台数 | 最大10台まで(推奨5台まで) |
速度制限 | 容量使い切るまで一切なし、その後128Kbpsまで低下 |
※税込表示
ZEUS WiFiのスタンダードプラン並盛20GBの料金は、月額2,178円。ただいまキャンペーン中で4か月間980円(税込)だけで使えます。
自宅に固定回線があり、主に外出先だけの利用目的でポケットWi-Fiを選ぶ方にとって、月額20GBは十分な容量です。
インターネットのライトユーザーで、少しでもリーズナブルにポケットWi-Fiを利用したいという方は、ZEUS WiFiのスタンダードプラン並盛20GBがおすすめです。
月間200GB以上使うならhi-ho Let’s WiFi
hi-ho Let’s WiFiのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
月額料金 | 〇通常プラン 初月~12か月目:3,278円 13か月目~:4,730円 〇ライトプラン 初月~24か月目:3,278円 25か月目~:3,828円 |
対象プラン | 通常プラン、ライトプラン |
対応機種 | U2s |
最大速度 | 下り150.0Mbps/上り 50Mbps |
月間データ容量 | 通常プラン 210GB ライトプラン 120GB |
同時接続台数 | 最大5台まで |
速度制限 | 日々の容量使い切ると翌々日に128Kbpsまで低下 |
※税込表示
hi-ho Let’s WiFiの特徴は、データ容量が1日単位で設定されているという点にあります。
1日4GB・1日7GBともにかなりの容量ですし、仮に速度制限がかかっても1日で解除されるため、ヘビーユーザーにとってはかなり魅力的なのではないでしょうか。
毎日最大容量まで利用した場合の月間データ容量は、120GBと210GB。1GBあたりの費用は29円/GB、20円/GBとなり、どちらも業界最安値です。
クラウドSIM対応ポケットWi-Fiはレンタルも可能
クラウドSIMに対応したポケットWi-Fiをレンタルすることも可能です。
おすすめのWi-Fiレンタル会社2社と対応端末は、以下の通り。
サービス名 | 1日あたりの料金 | 送料など |
NETAGE「NA01」 | 1,650円 | 1,100円 |
WiFiレンタルどっとこむ 「GlocalMe」 | 495円 | 1,067円~ |
※税込表示
それぞれの詳細を、順番にご紹介します。
NETAGE
NETAGEのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
料金 | 〇「NA01」 100GB/月 1日1,650円 1か月 11,000円 〇「NA01」50GB/月 1か月7,650円 〇「AIR-1」20GB/月 1か月3,980円 |
対応機種 | 「NA01」(100GB/月)、「NA01」(50GB/月)、「AIR-1」(20GB/月) |
月間データ容量 | 100GB、50GB、20GB |
キャンペーン | – |
※税込表示
※クラウドSIMに絞った内容になっています
NETRAGEは、「安い」「早い」「簡単」をテーマにしたポケットWi-Fiのレンタルサービスです。
デイリープランとマンスリープランから選択でき、利用期間に合わせて無駄のない契約が可能。
NETRAGEが取り扱っているクラウドSIMに対応したモバイルルーター端末は「NA01」です。レンタル料金は比較的高めに設定されていますが、100GB/月と大容量です。
WiFiレンタルどっとこむ
WiFiレンタルどっとこむのスペック | |
回線種別 | ドコモ、au、ソフトバンク |
料金 | 1日 495円~ 1か月 7,425円~ |
対応機種 | SoftBank GlocalMe |
月間データ容量 | 無制限(1日3GBを超えると速度制限) |
キャンペーン | 特別価格提供中 |
※税込表示
※クラウドSIMに絞った内容になっています
WiFiレンタルどっとこむは、株式会社ビジョンが運営するWi-Fiレンタルサービスです。1日からレンタルが可能で、レンタル期間を延長する場合も申告をする必要がないため、使い勝手がよい点が特徴。
15時までの申し込みで最短当日発送に対応しており、最短で翌日受け取りが可能です。
SoftBank GlocalMe 無制限(国内)は国内でも海外でも利用できる唯一の機種です。1日495円(税込)~、月額上限7,425円(税込)で使えます。ただし、1日3GBもしくは、月に90GB以上利用してしまうと通信制限がかかる可能性があります。
クラウドSIMの仕組みついて
ここからは、クラウドSIMの仕組みについて解説していきます。
クラウドSIMとは、SIMカードの情報をクラウドサーバー(インターネット上のサービスをネット経由で利用できるサービス)で管理し、サーバーから端末にSIMカードのデータを送信することで通信を行う技術のこと。
そして、このクラウドSIM技術を使ったポケットWi-Fiのことを、「クラウドSIM対応Wi-Fi」と呼んでいます。
クラウドSIM技術は中国の「uCloudlink社」の特許技術のため、クラウドSIMを使うには同社の専用端末が必要です。そのため、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアでは販売されていません。
日本においては、2018年に「uCloudlink Japan株式会社」が設立されたことで、多くの方が利用できるようになりました。
まだ新しい仕組みではありますが、今後普及していくことが予想されます。
これまでのSIMとの違いは?
従来のSIMカードはスマホやモバイルルーター端末に直接差し込まれることで情報の読み取りが可能となり、通話やインターネットなどの通信サービスに利用されてきました。
一方、クラウドSIMの場合はクラウド上にSIMカードの情報がアップされているため、物理的なSIMカードを端末に挿入する必要はありません。
さらに、ドコモ・au・ソフトバンクのキャリア回線の中からつながりやすい回線を自動で検知して接続してくれるため、繋がりやすいという特徴もあります。
また、この自動検知機能は国内に限らず、海外でも有効です。海外でSIMカードを購入する必要がなく、自動的に現地のネットワークに接続されるため、海外でインターネット利用に手間がかかりません。
クラウドSIMとeSIMとの違いは?
クラウドSIMと似た技術である「eSIM」にも、最近注目が集まっています。
eSIMとは、スマホ端末に埋め込みされたSIMのこと。SIMカードを挿入するのでなく、端末の内部にチップが埋め込まれていて、その情報をネット経由で書き換えることでインターネット接続ができるようになるというものです。
SIMカードが不要な点はクラウドSIMと同様で、手続きがオンライン上で完結するため、店頭契約やSIMカードの到着を待つ必要なくインターネットの利用が可能になります。
クラウドSIM・eSIMそれぞれの特徴を、以下にまとめました。
クラウドSIM | eSIM | |
提供元 | uCloudlink社 | GSMA(通信事業者の業界団体) |
回線数 | 複数回線 | 1回線 |
容量制限 | 無制限 | 制限あり |
利用先 | ポケットWi-Fi 海外用スマホ | スマホ(iPhone Xシリーズや楽天モバイルなど対応) |
クラウドSIMの場合、サーバー上に無数のSIMカード情報があるため容量制限がなく、無制限に通信を行えます。
一方、eSIMはSIMカードこそないものの、物理的なチップが各端末に内蔵されているため、機能としてはこれまでのSIMカードと同じです。利用できる回線は1端末あたり1回線で、容量制限もあります。
クラウドSIMもeSIMも現在のところ対応機種はそこまで多くありませんが、どちも今後の普及が期待される技術です。
クラウドSIM対応ポケットWi-Fiの4つのメリット
クラウドSIMに対応したポケットWi-Fiには、以下の4つのメリットがあります。
- ドコモ・au・ソフトバンク回線を使える
- 短期的な容量制限がない
- 月額料金を抑えられる
- 海外でも簡単に使える
それぞれの詳細は、以下の通りです。
ドコモ・au・ソフトバンク回線を使える
クラウドSIMは、エリアなどの状況に合わせて自身のSIM情報を変更します。
そのため、特別な手続きをすることなく、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手3大キャリアの回線や、海外の現地回線の利用が可能に。国内利用に限っても、繋がりやすい回線を自動的に選択してくれるため、通信エリアが広いというメリットがあります。
具体的に行われているのは、以下のような処理です。
1.クラウドSIMが、ポケットWi-Fiの位置情報をクラウドサーバーへ送信する
2.その情報を元に、クラウドサーバーがつながりやすい回線情報を送り返す
3.サーバーからの情報を元に、クラウドSIMが自身の情報を書き換える
WiMAX回線はポケットWi-Fiの回線として人気ですが、ビルやショッピングモールなどの建物内や室内の奥まった空間、田舎では接続がしにくいという弱点があります。
WiMAXの電波状況に不満を感じている方は、クラウドSIM対応ポケットWi-Fiへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
短期的な容量制限がない
クラウドWi-Fiには、月間100GBもしくはそれを超えるプランが用意されています。
WiMAX回線には月間容量が無制限のプランもありますが、3日で10GBといった短期的な容量制限が必ず存在します。
一方、多くのクラウドWi-Fiには月間容量が定められているものの3日で10GBという短期的な容量制限は存在しません。(hi-ho Let’s WiFiのプランのみ、1日あたりの容量が設定されています)
月間容量に関しても、20GB程度から200GBを超えるプランまで各社のプランはさまざまで。選択の幅が広がりますね。
月額料金を抑えられる
クラウドSIM対応ポケットWi-Fiの料金は、WiMAX回線やY!mobile回線といった他社回線のポケットWi-Fiと比較してリーズナブルな設定となっています。
下記の表組では、WiMAX回線の「Broad WiMAX」、Y!mobile回線の「Y!mobile」と、この記事でもご紹介したクラウドSIM対応ポケットWi-Fiである「Mugen WiFi」・「ZEUS WiFi」・「hi-ho Let’s WiFi」・「どこよりもWiFi」・「THE WiFi」とを比較しています。
サービス名 | 月間データ容量 | 月額料金 |
Broad WiMAX | 無制限(3日10GB制限あり) | 初月~:2,726円 3か月目以降:3,411円 25か月目以降:4,011円 |
Y!mobile | 無制限(3日10GB制限あり) | 4,380円 |
Mugen WiFi | 100GB/月 | 3,293円~ ※最大13,500円のキャッシュバックを加味した実質金額 ※MUGEN格安プランは3718円(税込) ※初期費用3,300円(税込) |
ZEUS WiFi | 20GB、40GB、100GB/月 | 〇スタンダードプラン ギガ並盛20GB 初月~4か月目980円⇒5か月目以降2,178円 ギガ大盛40GB 初月~4か月目1,680円⇒5か月目以降2,948円 ギガ特盛100GB 初月~4か月目3,278円⇒5か月目以降3,828円 〇フリープラン ギガ並盛フリー 20GB 2,380円 ギガ大盛フリー40GB 2,980円 ギガ特盛フリー100GB 4,280円 |
hi-ho Let’s WiFi | 120GB/月(4GB/日) 210GB/月(7GB/日) | 〇通常プラン 初月~12か月目:3,278円 13か月目~:4,730円 〇ライトプラン 初月~24か月目:3,278円 25か月目~:3,828円 |
どこよりもWiFi | 20GB、100GB、200GB/月 | 〇通常料金(しばりなし) 最大100GB従量制 3,900円上限 最大200GB従量制 4,900円上限 ※しばりありにすると月額500円ダウン |
THE WiFi | 40GB、100GB/月 | THE WiFi 100GB 3,281円 |
※税込表示
こうして料金を比較すると、クラウドSIM対応ポケットWi-Fiが非常にリーズナブルであることが分かりますね。
できるだけ費用を抑えてポケットWi-Fiを利用したい方は、クラウドWi-Fiを検討してみましょう。
海外でも簡単に使える
海外専用のポケットWi-Fiレンタルサービスは多くの方に人気ですが、クラウドSIM対応ポケットWi-Fiなら海外でもそのまま使えます。
現地のネットワークを利用するため料金が別途必要となりますが、新たにレンタル端末や現地SIMを用意する必要はありません。
〇アメリカ合衆国に行く場合
サービス名 | 追加料金 |
Mugen WiFi | 1,200円/日(1GBまで) |
ZEUS WiFi | 377円/日(300MBまで) |
hi-ho Let’s WiFi | 970円/日(1GBまで) |
どこよりもWiFi | 780円/日(500MBまで) |
THE WiFi | 1,250円/日(最大3GBまで) |
※税込表示
クラウドSIMの3つのデメリット
メリットの多いクラウドSIMですが、下記のデメリットも存在します。
- 大規模な通信障害が発生した過去がある
- 通信速度が下り最大150MbpsとWiMAXよりも遅い
- 対応機種が限定的
それぞれ、確認していきましょう。
大規模な通信障害が発生した過去がある
サービス開始当初、クラウドWi-Fiの容量は完全に無制限でした。しかし、2020年2月~3月に、コロナ禍の影響で利用者が急増し、大規模な通信障害を引き起こすことに。
その結果、クラウドWi-Fi各社は無制限ポケットWi-Fiの提供を中止し、現在の容量制限ありプランの提供に路線を変更しています。
制限があると言っても月間100GB程度と大容量であるため、実質的に不便を感じることはあまりないと思われますが、今後も急激な需給バランスの変化には注視したいところです。
通信速度が下り最大150MbpsとWiMAXよりも遅い
クラウドSIM対応ポケットWi-Fiの通信速度は、下り最大150Mbps。WiMAXやY!mobileと速度を比較した結果が、以下の表組です。
サービス名 | 速度 |
Broad WiMAX | 下り440Mbps~2.2Gbps |
Y!mobile | 下り838Mbps~998Mbps |
Mugen WiFi | 下り最大150Mbps |
ZEUS WiFi | 下り最大150Mbps |
hi-ho Let’s Wi-Fi | 下り最大150Mbps |
どこよりもWiFi | 下り最大150Mbps |
THE WiFi | 下り最大150Mbps |
下り最大150Mbpsでも十分な速度ではありますが、他の回線よりも劣る点は、クラウドSIM対応ポケットWi-Fiの弱点と言ってよいでしょう。
速度が不安な方は、Mugen WiFiの30日間お試しプランで実際の速度を確かめてみることをおすすめします。
対応機種が限定的
2021年2月現在、クラウドSIMに対応した代表的なモバイルルーター端末には以下の5つです。
機種名 | 速度 | 最大同時接続台数 | 液晶 | 重さ |
H1 | 上り最大50Mbps 下り最大150Mbps | 10台 | 〇 | – |
U2s | 上り最大50Mbps 下り最大150Mbps | 5台 | × | 約151g |
JT101 | 上り最大50Mbps 下り最大150Mbps | 10台 | 〇 | – |
G4 | 上り最大50Mbps 下り最大150Mbps | 5台 | 〇 | 約188g |
U3 | 上り最大50Mbps 下り最大150Mbps | 10台 | × | 約125g |
「G4」はモバイルバッテリーとして使えますし、翻訳や地図機能も付いています。
「U3」は「U2s」の改良版で、重さが約151gから125gまで軽くなり、最大同時接続数が5台から10台まで増えました。
今後も対応機種は増えていくことが予想されますが、他の回線と比較すると、対応端末の選択肢が少ない印象です。
クラウドSIM対応ポケットWi-Fiはこんな方におすすめ
- ポケットWi-Fiの月額料金を抑えたい方
- 海外に行く頻度が多い方
- 3日10GBといった短期的な制限にかかったことがある方
料金の安さは、クラウドSIM対応ポケットWi-Fiの大きなメリットです。少しでもポケットWi-Fiの費用を抑えたいなら、クラウドSIM対応ポケットWi-Fi一択になるでしょう。
料金は安いですが、各キャリアの回線を使えるため利用範囲が広く、海外でも同じ端末を利用できるため、海外に行く機会が多い方にもおすすめです。
また、1か月単位ではそこまでインターネットを利用しないものの、動画やゲームといった大容量を必要とするコンテンツを集中的に楽しみたい方も、短期的な容量制限のないクラウドSIM対応ポケットWi-Fiを選ぶと安心できます。
ぜひ、ベストな回線を見つけてください。
この記事でご紹介したクラウドSIMに対応のポケットWi-Fi
〇クラウドSIMに対応したポケットWi-Fi5社
サービス名 | 月間データ容量 | 月額料金 |
Mugen WiFi | 100GB/月 | 3,293円~ ※最大13,500円のキャッシュバックを加味した実質金額 ※MUGEN格安プランは3718円(税込) ※初期費用3,300円(税込) |
ZEUS WiFi | 20GB、40GB、100GB/月 | 〇スタンダードプラン ギガ並盛20GB 初月~4か月目980円⇒5か月目以降2,178円 ギガ大盛40GB 初月~4か月目1,680円⇒5か月目以降2,948円 ギガ特盛100GB 初月~4か月目3,278円⇒5か月目以降3,828円 〇フリープラン ギガ並盛フリー 20GB 2,380円 ギガ大盛フリー40GB 2,980円 ギガ特盛フリー100GB 4,280円 |
hi-ho Let’s WiFi | 120GB/月(4GB/日) 210GB/月(7GB/日) | 〇通常プラン 初月~12か月目:3,278円 13か月目~:4,730円 〇ライトプラン 初月~24か月目:3,278円 25か月目~:3,828円 |
どこよりもWiFi | 20GB、100GB、200GB/月 | 〇通常料金(しばりなし) 最大100GB従量制 3,900円上限 最大200GB従量制 4,900円上限 ※しばりありにすると月額500円ダウン |
THE WiFi | 40GB、100GB/月 | THE WiFi 100GB 3,281円 |
※税込表示
〇クラウドSIMのレンタル用ポケットWi-Fi2社
サービス名 | 1日あたりの料金 | 送料など |
NETAGE「NA01」 | 1,650円 | 1,100円 |
WiFiレンタルどっとこむ 「GW01」 | 525円 | 517円~1,100円 |
※税込表示