動画やオンラインゲームを楽しむ際の必須アイテムであるルーター。
自宅の好きな場所でインターネットを楽しむときに、通信障害が原因でインターネットを楽しめなくなるのは嫌ですよね。
メッシュWi-Fiは、通信障害や回線が遅くならない環境で、インターネットを楽しみたいという方におすすめです。
この記事では、
- メッシュWi-Fiルーターの特徴や仕組み
- メッシュWi-Fiと中継器の違い
- メッシュwifiルーターのメリット・デメリット
- メッシュWi-Fiルーターを買うべき人の特徴
- おすすめのメッシュWi-Fiルーター5選
について、徹底解説しています。
読み終えれば、メッシュWi-Fiルーターを詳しく知るだけでなく、自分に合った機器が見つかるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
メッシュWi-Fiルーターについて
パソコンやスマートフォンなど、インターネットをつなぐ上で必須アイテムのルーター。
現在多くのWi-Fiルーターがある中、お店やネット通販で「メッシュWi-Fiルーター」を目にしたことはありませんか。
自宅や会社にあるWi-Fiルーターと、具体的に何が違うのでしょうか。
まずはメッシュWi-Fiルーターの特徴や仕組みについて解説していきます。
メッシュWi-Fiの特徴
メッシュWi-Fiとは、自動で通信経路を構成して、ネットワーク機器をつなげる通信携帯です。
通信経路で障害が発生した場合でも、障害地点を避けて正常に通信できます。
障害がある通信経路の網目(メッシュ)を迂回することから、メッシュWi-Fiという名前がつけられました。
- 障害に強く、信頼性が高い
- ネットワーク構成を簡単に導入できる
といった特徴があります。
メッシュの通信形態は、有線と無線の2種類があり、「無線」で構成されたネットワークをメッシュWi-Fiと呼びます。
メッシュWi-Fiルーターがリリースされたことで、広いエリアで安定した接続を実現しました。
メッシュWi-Fiの仕組み
メッシュWi-Fiルーターは、メインルーターとサテライトルーター(1台以上)で構築されています。
メインルーターとサテライトルーターだけではなく、サテライトルーター同士でも接続が可能です。
インターネットを利用する際は、どのルーターに接続しても、同じなのでメインやサテライトといった名前を意識する必要はありません。
ネットワークの中に、無数のアクセスポイントがあるので、広範囲に電波を行き渡らせられます。
メッシュWi-Fiと中継器の違い
メッシュWi-Fiと中継器は、機能が似ていると思われるかもしれませんが、役割は大きく異なっています。
異なる点は、
- ルーターにかかる負荷
- 再接続の際の手間
の2つです。
中継器は、通信をあくまでも中継するだけで、最後の処理は親機ルーターで行われます。
また、中継器をスマートフォンに接続して、回線が切れた場合、スマートフォンへの再接続は手動で切り替えなくてはいけません。
メッシュWi-Fルーターであれば、メインルーターとサテライトルーターの機能が同等なので、1台あたりにかかる負荷を分散できます。
回線が切れた場合も、メッシュWi-Fiルーターの強い電波を元に自動で切り替わるので、再接続の際の手間が省けるのも大きなメリットでしょう。
メッシュWi-Fiのメリット
続いて、メッシュWi-Fiを利用するメリットを3つ紹介します。
- 簡単なセットアップ
- 最適で安定したパフォーマンス
- ネットワーク構成をカスタマイズできる
セットアップが簡単
2022年現在で販売されている、ほとんどのメッシュWi-Fiルーターは、セットアップを簡単に行えます。
利用したいWi-Fiネットワーク機器を、利用場所に設置して電源を入れるだけで利用が可能です。
また、スマート家電やスマートスピーカーといった、IoT機器もメッシュWi-Fiルーターに簡単に接続・設定できます。
メインルーターとサテライトルーターの間で、情報が共有されているので、IoT機器ごとのセットアップが不要です。
安定したパフォーマンス
メッシュWi-Fiルーターは、戸建てや部屋をまたいだ場合などの広い範囲でも、安定したパフォーマンスを実現します。
メインルーターと1台以上のサテライトルーターで、1つのネットワーク構成が可能なので親機と子機の、どちらに接続すればいいかを考える必要はありません。
メッシュWi-Fiルーターが、電波の状態や環境に合わせて、電波状況がいい機器を自動で接続してくれます。
ネットワーク構成をカスタマイズできる
メッシュWi-Fiルーターのネットワーク構成は、サテライトルーターを増やしてカスタマイズが可能です。
これまでのWi-Fiルーターでは、家の環境に合わせた電波の調整ができませんでした。
電波が届きにくい場所にサテライトルーターを増設できるので、仮にメインルーターから離れていたとしても、快適なネット環境を構築できます。
電波の届く範囲を広げることで、1つのネットワークが家全体を構築してくれる点もメリットですね。
メッシュWi-Fiのデメリット3つ
セットアップが簡単で、安定したパフォーマンスを発揮するメッシュWi-Fiですが、デメリットもあります。
メッシュWi-Fiを利用するデメリットは、以下の3つです。
- 値段が高い
- 複数の製品と一緒に利用できない
- 単体のメインルーターより速度が落ちる
ひとつずつ詳しく解説します。
値段が高い
メッシュWi-Fiルーターは、1台あたりの値段が高いです。
1台につき2〜4万円と、通常のWi-Fiルーターよりも、1〜2万円ほど高価であると言えます。
メッシュWi-Fiルーターが高価である理由は、新しい技術を取り入れており、製品数も多くないためです。
サテライトルーターを増設できますが、設置箇所が増えるとコストもかかるので、追加での設置は計画的に行わなければなりません。
今後メッシュWi-Fiルーターを取り扱うメーカーが増えて、価格帯が下がることを期待しましょう。
複数の製品と一緒に利用できない
メッシュWi-Fiルーターは、他のメーカーの製品と一緒に利用できません。
- メインルーターとサテライトルーターのメーカーが違う
- サテライトルーター同士のメーカーが違う
といった場合は、同じ型ではないので、接続できません。
すでにメインルーターがある場合は、新しく全ての機器を買い換える必要があります。
少しずつではありますが、他の規格と接続できる製品が増えていますが、対応している機種は、まだ少ないのが現状です。
長期的に利用できるか検討した上で、購入するようにしましょう。
単体のメインルーターより速度が落ちる
メッシュWi-Fiルーターは、単体のメインルーターよりもわずかに速度が落ちます。
理論上ではありますが、サテライトルーターに電波を分けて送るので、従来のWi-Fiルーター単体よりも遅くなってしまいます。
本体のみのルーターと比較した場合、サテライトルーターは速度が少し落ちます。
メッシュWi-Fiルーターを買うべき人の特徴
メッシュWi-Fiルーターには、メリット・デメリットがあるので、全員におすすめできません。
メッシュWi-Fiルーターを買うべき人の特徴は、以下の特長に当てはまる方です。
- 同居人数が多い
- 家が広い
- テレワークの機会が多い
同居人数が多い
メッシュWi-Fiルーターは
- 家族で暮らしている
- 複数人でルームシェアしている
など「同居人数が多い人」に向いています。
人数が多ければ多いほど、Wi-Fiルーター1台にかかる負担は大きく、結果的に通信速度の遅延や、不安定な接続につながるでしょう。
メッシュWi-Fiルーターを取り入れれば、1台あたりにかかる負担を分散できます。
家が広い
メッシュWi-Fiルーターは、戸建てのような広い家に住んでいる方に向いています。
従来のWi-Fiルーターは、電波を届けられる方法がメインルーターのみでした。
メインルーターから遠い特定の部屋だけ電波が届きにくい、という経験をされている方も多いのではないでしょうか。
しかし、メッシュWi-Fiルーターであれば、設置した端末から同じ電波を発信しています。
広い家でも安定した通信環境が構築できるという面でも、非常におすすめです。
テレワークの機会が多い
メッシュWi-Fiルーターは、自宅でビデオ会議やテレワーク環境の方に向いています。
「大事な会議なのに、電波が悪くて仕事にならない」ということは避けたいですよね。
ビデオ会議であれば、ルーターへの負担は余計に大きくなりやすいです。
メッシュWi-Fiルーターであれば、仕事を行う部屋に1台設置して置けば、リアルタイムで音声や映像の遅延が発生するリスクを防げるので、おすすめです。
おすすめのメッシュWi-Fi5選
ここでは、おすすめのメッシュWi-Fiルーターを5つご紹介していきます。
形や機能など、機種によってさまざまなので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
NETGEAR:Orbi AX6000
Orbi AX6000は、広い家でも全体をカバーするトライバンドメッシュテクノロジーが搭載された、メッシュWi-Fiルーターです。
メインルーターとサテライトルーターの間に、第3の専用Wi-Fiバンドを使用することで、電波が届きにくい場所でも、最適なネット環境を構築しました。
専用のOrbiアプリを使用することで、最初のセットアップが数分で完了できます。
また
- インターネット速度のテスト
- サービスサブスクリプションの管理
をスマートフォン1台で管理できます。
BUFFALO:Wi-Fi EasyMesh WSR-3200AX4S
Wi-Fi EasyMesh WSR-3200AX4Sは、動画再生に強い規格である「Wi-Fi6(11ax)」を搭載しています。
セットアップは
- エージェントもしくはコントローラを有線もしくはWPSに接続する
- 利用したい場所に設置する
だけなので、非常に簡単です。
通信が遅い・繋がらない状態になっても、自動で繋がりやすい経路を選んでくれるので、安定したネット環境を構築します。
TP-Link:Deco X60AX3000
Deco X60AX3000は、最新の通信規格である「Wi-Fi6」に対応しているメッシュWi-Fiルーターです。
TP-Link社が行ったテストでは、150台以上の端末と接続してもパフォーマンスが衰えることはありませんでした。
また、複数のdecoユニットを使用した場合でも、表示されるSSIDはひとつだけです。
なので、家の中を移動しても不安定な通信を防いでくれます。
ASUS:ASUS ZenWiFi AX Mini (XD4)
ASUS ZenWiFi AX Mini (XD4)は、コンパクトでありながら家中どこからでも、テレワークを可能にするメッシュWi-Fiルーターです。
同時に使用する台数で、通信範囲を調整できるようになっており
- 1台=最大約204㎡(およそ2部屋分)
- 2台=最大約306㎡(およそ4部屋分)
- 3台=最大約445㎡(およそ5部屋分)
といった、自宅の広い範囲でワイヤレス環境を構築します。
また、セキュリティ専門企業であるトレンドマイクロの技術を取り入れているので、ネットワークを強力に保護しています。
BELKIN:Linksys VELOP MX5300
Linksys VELOP MX5300は、最大速度2,400MbpsのWi-Fi6にも対応しているメッシュWi-Fiルーターです。
MU-MIMOテクノロジーが搭載されており、同時に8台以上のデバイスとアップロードやダウンロードが可能です。
また、他のLinksys Velopシリーズは全てメッシュWi-Fiルーターなので、既存のルーターに新しく追加するだけでネットワークが構築されます。
3年間の製品保証と技術サポートがついているので、万が一の際にも安心ですね。
自分の用途に合ったメッシュWi-Fiを選ぼう!
メッシュWi-Fiルーターは、
- 簡単なセットアップ
- 最適で安定したパフォーマンス
- ネットワーク構成をカスタマイズできる
といったメリットがある一方で、「値段が高い」「複数の製品と一緒に利用できない」などのデメリットもあります。
またメッシュWi-Fiルーターは、1台だけというよりは2台以上で使用するのが一般的。
ルーター1台で自宅のネット環境を整えられる場合は、従来のWi-Fiルーターを購入しましょう。
メッシュWi-Fiルーターでも、メーカーや製品が違えば
- 機能性
- 同時接続台数
- つながりやすさ
などの、特徴や機能は大きく異なります。
今回の記事を参考に、最適なメッシュWi-Fiルーターをぜひ見つけてみてください。