カーシェアリングとレンタカーの違いがわからず、どちらを利用すれば良いのか迷っている方も多いですよね。どちらのサービスが自分に合っているのかを見極めて車を借りることが大切です。この記事では、カーシェアリングとレンタカーそれぞれのメリット・デメリットや両者の違いについて解説していきます。
カーシェアリングとは?
カーシェアリングとは、登録を行なった会員同士で車を共有して利用するサービスのことです。
分単位からでも短時間の利用が可能であるため、子供や友人の送迎や買い物などのちょっとした用事に気軽に利用することができます。
カーシェアリングのメリット
カーシェアリングのメリットは、主に以下の4つです。
- 短時間でも利用できる
- ガソリン代を気にする必要がない
- 24時間いつでも利用できる
- 利用手続きや返却が楽
短時間でも利用できる
カーシェアリングのメリットは、短時間からでもサービスを利用できることです。
カーシェアリングでは、10分から15分刻みの短時間利用が可能であり、最短10分または15分から車を借りることができます。
短時間から利用できるため、1時間未満や数時間程度の利用に適しており、子供や友人の送迎や買い物などのちょっとした場面での利用がおすすめです。
ガソリン代を気にする必要がない
ガソリン代を気にする必要がないこともカーシェアリングのメリットです。
カーシェアリングでは、ガソリン代が利用料金の中に含まれています。
そのため、車を返却する際に、ガソリンを満タンにする必要がありません。
万が一、走行中にガソリンが足りなくなったときは、社内に備え付けられている給油カードが使えるため、ガソリン代を気にすることなくサービスを利用できます。
24時間いつでも利用できる
カーシェアリングでは、ステーションに車があれば、24時間いつでもサービスを利用することができます。
実店舗で対面受付を行なっているレンタカーと違い、カーシェアリングは、ステーションに借りた車を返すだけで返却が完了するため、返却の手続きがありません。
返却の際に手続きを行なう必要がないため、予約を入れておけば、早朝や夜中でもサービスを利用することができます。
利用手続きや返却が楽
カーシェアリングは、事前会員登録を済ませておけば、パソコンやスマートフォンアプリなどから簡単に利用できます。
当日カーシェアリングを利用する際は、カードやスマートフォンを使ってカギを開けるため、対面で手続きを行なうことはありません。
返却の際も借りた車をカーステーションに駐めるだけで返却が完了するため、対面手続きが一切なく大変便利です。
カーシェアリングのデメリット
カーシェアリングのデメリットは、主に以下の3つです。
- 自分で清掃を行なう必要がある
- 必ず利用できるとは限らない
- 乗り捨てができない
自分で清掃を行なう必要がある
カーシェアリングのデメリットは、車が利用されるたびに清掃が行なわれることがないため、車を借りる前に自分で清掃を行なう必要があることです。
カーシェアリングでは、定期的な社内清掃は行われていますが、レンタカーのように利用のたびに清掃されているわけではありません。
そのため、車の清潔さは各会員のモラルに委ねられます。
運が悪いときには、清掃が雑でゴミを残したままにする利用客の後にカーシェアリングを利用するケースもあるかもしれません。
自分で清掃を行うのが面倒な方や車内を清潔に保ちたい潔癖症の方などには、カーシェアリングはおすすめできません。
必ず利用できるとは限らない
カーシェアリングのデメリットは、必ず利用できるとは限らないことです。
カーシェアリングは、24時間利用可能ですが、他の利用客が利用していてカーステーションに車がない場合は車を借りることができません。
また、車を借りているときに利用時間を延長したいと思っても、その後に他の利用客の予約が入っていて延長できないこともあります。
乗り捨てができない
カーシェアリングは、レンタカーと違い、始めに車を借りた場所と違う場所に返却する乗り捨てができません。
カーシェアリングでは、車を借りた後、必ず始めに車を借りた場所に返却する必要があります。
そのため、ステーション周辺ではなく、旅行先や出張先などの移動先で車を乗り捨てしたいという方には、カーシェアリングはおすすめできません。
レンタカーとは?
レンタカーは、事前に予約をしておき、一時的に車を借りることができるサービスです。
借りる車の種類によって利用料金は異なります。
一般に、車のサイズが大きくなるほど利用料金は高くなります。
レンタカーのメリット
レンタカーのメリットは、主に以下の3つです。
- 借りられる車の種類が豊富
- 乗り捨てができる
- 清掃が行き届いている
借りられる車の種類が豊富
レンタカーのメリットは、借りられる車種の選択肢が豊富であることです。
レンタカーでは、軽自動車や普通車、SUVなどさまざまな種類の車の中から選択可能です。
店舗によっては、トラックやバンなども借りられるため、レンタカーを利用すれば特殊な場面でも対応できます。
車を使用する人数やシチュエーションに合わせて借りる車を選べることが大きな魅力です。
乗り捨てができる
カーシェアリングとは違い、レンタカーは乗り捨てができます。
行きはレンタカーを使用して、帰りは電車のように公共交通機関と併せて利用することで移動効率を向上させることができます。
主要な駅や空港の近くには、多くのレンタカー会社が存在しているため、旅行や出張で遠出するときには公共交通機関と組み合わせての利用をおすすめします。
また、乗り捨てができると不用意にレンタルをしなくて済むので、利用料金を節約できます。
清掃が行き届いている
レンタカーのメリットは清掃が行き届いていることです。
レンタカーは利用ごとに清掃が行われるため、レンタカーで車を借りる際は、清掃が行き届いた綺麗な車に乗ることが可能です。
カーシェアリングのように、不運にもゴミが置かれたままの車両を借りてしまい、自分で清掃しなければならないといったことはまずありません。
安心して清潔な車を借りたいという方には、レンタカーがおすすめです。
レンタカーのデメリット
レンタカーのデメリットは、主に以下の2つです。
- ガソリン代がかかってしまう
- 利用手続きを店舗で行なう必要がある
ガソリン代がかかってしまう
レンタカーのデメリットは、レンタカー返却の際に、借りた車のガソリンを満タンにしておかなくてはならないことです。
ガソリンを満タンにして返却する必要があるのは、カーシェアリングとは違い、レンタカーではガソリン代が利用料金に含まれていないためです。
旅行先などでガソリンスタンドの場所がわからず、ガソリンスタンドを見つけるのに時間がかかってしまうことも考えられます。
利用手続きを店舗で行なう必要がある
レンタカーは、車を借りる時と返却する時のどちらも、対面で手続きを行わなければなりません。
カーシェアリングでは、対面手続きを行う必要がなくスマートフォンやパソコンで簡単に手続きができます。
手続きに長時間かかるということはないですが、免許証の確認や必要書類の記入など、どうしても手続きに時間を取られてしまいます。
そのため、レンタカーでの対面手続きを面倒だと感じる人は少なくありません。
カーシェアリングとレンタカーの違い
カーシェアリングとレンタカーの違いは主に以下の6つです。
- 車の清潔さ
- 料金システム
- 選べる車種の数
- 乗り捨て
- 貸出時間
- 手続きの手軽さ
前述のとおり、カーシェアリングでは、利用した人が最後に車内を清掃して返却するのが一般的であり、カーシェアリング会社は利用客が車を返却する度に車内を清掃をしているわけではありません。
車内の清潔さは、以前に車を借りた人のモラルに任されているため、運悪く掃除されていない車を借りなければならないということも少なくありません。
一方で、レンタカーは車が返却される度に車内清掃が行われており、車内の清潔さが保たれています。
車内のゴミや汚れが気になるという方にはレンタカーがおすすめです。
料金システム
カーシェアリングとレンタカーは料金システムも異なっています。
カーシェアリングでは、会員登録を行い、月額料金を支払うことで車を借りることができます。
スマートフォンやパソコンから利用したい時間を指定し、利用料金を支払ってカーシェアリングサービスを利用します。
カーシェアリングの利用料金の中には、ガソリン代も含まれているため、ガソリン代を気にする必要はありません。
レンタカーでは、借りたい日程や時間を予約して、対面で手続きを行った後、レンタカー料金を支払うことで車を借りられます。
レンタカーの利用料金には、ガソリン代が含まれていないため、返却前にガソリンを満タンにする必要があり、利用料金とは別にガソリン代がかかってしまいます。
選べる車種の数
カーシェアリングでは、選べる車種の数が少なく、基本的に軽自動車か普通自動車の中から選ばなくてはならないことが多いです。
一方、レンタカーでは、借りられる車の種類が豊富で、多くの選択肢の中から借りたい車を選べます。
店舗によって異なりますが、軽トラやトラックも借りることができます。
車に乗る人数やシチュエーションに合わせて必要な車を選べます。
乗り捨て
カーシェアリングは、返却の際に、借りた車を元のステーションに戻さなくてはならないため、乗り捨てができません。
旅行や出張で片道だけ車を借りて、公共交通機関と併せて利用するといったことができないので、注意が必要です。
一方、レンタカーは、始めに車を借りた場所に車を返却する必要がなく、各地のレンタカー会社に返却することができるため、乗り捨てができます。
乗り捨てができると片道だけで借りることができ、公共交通機関と併せて利用することもできるため、効率よく移動できます。
貸出時間
カーシェアリングは、最短で10分から15分単位で車を借りられます。
そのため、家族の送迎や買い物などのちょっとした場面では、カーシェアリングの利用がおすすめです。
一方、レンタカーでは、最短でも数時間からの利用が多く、カーシェアリングと比べると利用時間は長くなっています。
旅行や引っ越しなど長時間の使用が決まっている場合には、レンタカーの利用がおすすめです。
手続きの手軽さ
カーシェアリングを利用する場合は、会員登録を行なっておけば、インターネットで予約を行うだけで車を借りられます。
当日も対面での手続きが一切ないためスムーズに車を借りてすぐに出発することができます。
一方、レンタカーを利用する場合は、当日に免許証の確認や必要書類の記入が必要となるため、長くはないもののどうしても時間が取られてしまいます。
カーシェアリングのようにスムーズに出発できないため、面倒だと感じてしまうかもしれません。
手続きの手軽さを優先したい人は、カーシェアリングがおすすめです。
カーシェアリングが向いている人
短時間だけ車を借りたい人
カーシェアリングは、会員に入って月額料金を払っていれば最短で10分から15分の間だけでも車を借りられるため、短時間だけ車を借りたい人におすすめです。
家族の送迎や買い物などのために短時間だけ車を借りたいという人にぴったりです。
レンタカーは、利用料金の中に任意保険料が含まれていたり、ガソリンを満タンにして返却する必要があります。
そのため、短時間の利用であればレンタカーの方がおすすめです。
車を借りる頻度が高い人
車を借りる頻度が高い人には、カーシェアリングが向いています。
車を使って移動することが多いけれど、駐車場の問題や保険料の問題からなかなか車を所有できないという方も多いですよね。
最低でも数時間からしか利用できないというレンタカー会社も多く、車を短時間だけ借りることが多い人にレンタカーは向いていません。
カーシェアリングは、ステーションに車があれば24時間いつでも利用可能であるため、車を借りる頻度が高い人におすすめです。
レンタカーが向いている人
旅行先で車を使う人
旅行先で車を使いたい人には、レンタカーが向いています。
レンタカー会社は、主要な駅の近くにあることが多く、旅行先で電車やバスと組み合わせて使えるため、旅行の際はレンタカーが大変便利です。
また、レンタカーは乗り捨てができるため、行きと帰りで駅や空港が異なっていても問題ありません。
すべての移動を車で行うのではなく、公共交通機関と組み合わせることで時間や移動費を節約できるはずです。
車を借りる頻度が少ない人
車を借りる頻度が少ない人は、レンタカーがおすすめです。
カーシェアリングは、会員登録を行い、月額料金を払う必要がありますが、レンタカーには月額料金を払うシステムはありません。
カーシェアリングでは、1ヶ月の内に1回も車を借りていなくても月額料金がされるため、無駄なお金を支払ってしまうことになります。
そのため、車を借りる頻度が少ない人は、レンタカーの方がお得です。
カーシェアリングとレンタカーの違いを理解して賢くお得に使いこなそう!
今回は、カーシェアリングとレンタカーのメリット・デメリットや両者の違いについての解説を行いました。
カーシェアリングとレンタカーには、それぞれのメリット・デメリットがあり、状況によってサービスを使い分けることが大切です。
シチュエーションごとに適切なサービスを選ぶことで、車を借りる費用を抑えることが可能になります。
この記事を参考にして、カーシェアリングとレンタカーどちらを使うべきなのかしっかり見極めることで賢くお得に使いこなしてください。