WiMAX回線には数多くのプロバイダがありますが、中でも人気なのが「Broad WiMAX」と「GMOとくとくBB WIMAX」です。
Broad WiMAXは月額料金が安く既存回線の解約金補填が受けられ、GMOとくとくBB WIMAXはキャッシュバック額が高額と、それぞれ異なる魅力があります。
この記事では、両プロバイダの月額料金やキャンペーン、契約期間、サポート体制などを比較したうえで、タイプ別のおすすめプロバイダをご紹介していきます。
Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXの2社で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXを徹底比較
まずは、両社のスペックを比較していきましょう。
回線速度やモバイルルーター端末の種類、プランなどは、同じWiMAX回線を使用しているため共通です。
どんな点に違いがあるか、下記の表組でご確認ください。
Broad WiMAX | GMOとくとくBB WIMAX | |
月額料金 | 〇ギガ放題プラン 初月~2か月目:2,999円 3か月目~24か月目:3,753円 25か月目~:4,413円 〇ギガ放題プラスDXプラン(3年) 初月~2か月目:2,090円 3か月目~:3,894円 37か月目~:4,708円 〇ギガ放題プラスプラン(2年) 初月~2か月目:2,999円 3か月目~:4,634円 25か月目~:5,313円 |
〇ギガ放題プラスプラン 初月~2か月目:2,079円 3か月目~36か月:4,389円 37か月目以降:4,444円 |
5G対応 | 〇(ギガ放題プラスDXプラン/ギガ放題プラスプラン) | 〇(ギガ放題プラスプラン) |
端末代 | 無料 | |
初期費用 | 契約事務手数料 3,300円 初期費用 20,743円(Web購入&クレカ払いで無料) |
事務手数料 3,300円 |
LTEオプション | 0円 | |
スマホ割 | auスマホ割(auスマートバリューmine)、自宅セット割 | |
キャンペーン | 初期費用0円 端末代0円 他社の契約解除料負担として最大19,000円(非課税)キャッシュバック 2台目5,000円キャッシュバック |
端末代0円 最大20,000円キャッシュバック(他社解約金がない場合14,000円) |
契約期間 | 3年(自動更新あり) | |
解約金 | 1か月目~12か月目:19,000円 13か月~24か月 14,000円 25か月目以降、更新月以外の解約は9,500円 |
1か月目~12か月目:20,900円 13か月目~24か月目:15,400円 25か月目以降:10,450円 |
配送タイミング | 最短即日配送 当日配送も一部エリアで対応 |
最短即日配送 |
店舗受け取り | 対応 | 非対応 |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 | クレジットカード |
電話サポート | 月曜~土曜 11:00~18:00 | 平日10:00~19:00 |
途中キャンセル | 8日以内であれば可 | 20日以内であれば可 |
運営元 | 株式会社リンクライフ | GMOとくとくBB WIMAX |
※税込表示
※2022年4月情報
比較すべきポイントを、順番に解説していきます。
月額料金
WiMAXには、以下の2つのプランが用意されています。
- 月間データ容量が無制限のプラン
- 月間データ容量が7GBまでのプラン
Broad WiMAX・GMOとくとくBB WIMAXともに2つのプランに対応していますが、月額料金は以下のように異なります。
Broad WiMAX | GMOとくとくBB WIMAX |
〇ギガ放題プラスDXプラン(3年) 初月~2か月目:2,090円 3か月目~:3,894円 37か月目~:4,708円 〇ギガ放題プラスプラン(2年) 初月~2か月目:2,999円 3か月目~:4,634円 25か月目~:5,313円 〇ギガ放題プラン 初月~2か月目:2,999円 3か月目~24か月目:3,753円 25か月目~:4,413円 |
〇ギガ放題プラスプラン 初月~2か月目:2,079円 3か月目~36か月:4,389円 37か月目以降:4,444円 |
※税込表示
毎月の月額料金は、Broad WiMAXの方が安いことが分かりますね。WiMAXを月額2,999円(税込)~で利用できるのは、プロバイダ会社の中でも最安値クラスです。
また、両者で5G対応プランを開始。Broad WiMAXでは2年プランと3年プランを取り扱っているため選びやすさがあります。
各プランは無制限に使えますが、速度制限がかかるデータ容量が3日で15GBまでアップしているのが特徴。速度制限にかかっても翌日18時~翌々日2時頃まで。月が変わるまで速度制限を待つ必要がないのは、嬉しいポイントです。
キャンペーン
WiMAXの入会キャンペーンも、プロバイダ会社によってその内容はさまざまです。Broad WiMAX・GMOとくとくBB WIMAXの入会キャンペーンは、以下の通り。
Broad WiMAX | GMOとくとくBB WIMAX |
初期費用0円 端末代0円 他社の契約解除料負担として最大19,000円(非課税)キャッシュバック 2台目5,000円キャッシュバック |
端末代0円 最大20,000円キャッシュバック(他社解約金がない場合14,000円) |
※2022年4月時点
どちらも端末代は0円ですし、クレカ払いのWeb申し込みなら初期費用はかかりません。
大きな違いは、キャッシュバックの金額とその条件です。
Broad WiMAXのキャッシュバック額は最大19,000円(非課税)ですが、この金額は誰でも受け取れるというわけではなく、「現在他社回線を利用中で、解約に伴い解約金が発生する方」だけが受け取れます。
一方で、GMOとくとくBB WIMAXのキャッシュバックにはBroad WiMAXのような条件はありません。契約するモバイルルーター端末によって金額が異なりますが、基本的に誰でもキャッシュバックを受け取れます。
そのため、GMOとくとくBB WIMAXは他社からの乗り換え関係なく最大32,000円のキャッシュバックが受け取れるということです。ただし、5G対応プランは対象外です。
Broad WiMAX とGMOとくとくBB WIMAX はどちらがお得なのか?
仮に、それぞれのキャッシュバックを満額受け取れた場合で3年間のトータル費用を比較すると、以下のような結果になります。
プロバイダ会社名 | 月額料金(税込) | 3年間の利用料金(税込) |
Broad WiMAX | 〇ギガ放題プラスDXプラン(3年) 初月~2か月目:2,090円 3か月目~:3,894円 37か月目~:4,708円 |
117,576円(136,576円-19,000円(違約金補填分のCB金額)) |
GMOとくとくBB WIMAX | 〇ギガ放題プラスプラン 初月~2か月目:2,079円 3か月目~36か月:4,389円 37か月目以降:4,444円 |
133,384円(153,384円-20,000円(CB金額)) |
※ギガ放題プラスプラン(無制限)の料金を記載
※2022年4月情報
※初期費用は含めておりません
どちらも満額のキャッシュバックを受け取れる場合は、Broad WiMAXの方が3年間で15,000円以上もお得です。
違約金が発生しないケースにおいても、GMOとくとくBB WIMAXのキャッシュバック金額が14,000円に下がるため、トータルとしてはBroad WiMAXの方がお得です。
また、2021年10月時点でBroad WiMAXもGMOとくとくBB WiMAXも、5G対応プランを取り扱っています。
発送スピード
WiMAXの申し込みから手元に届くまでのスピードに関しては、2社とも最短で即日発送に対応と申し分ありません。地域によっては、申し込みの翌日には利用開始できます。
さらに、Broad WiMAXは店舗受け取りや都内限定で当日配送にも対応しています。どうしても当日中にモバイルルーター端末を受け取りたいという方は、Broad WiMAXを選びましょう。
サポート体制
2社ともに、メールと電話によるサポートを実施しています。
ただし、電話サポートの窓口対応時間に差があります。GMOとくとくBB WIMAXは平日のみの対応ですが、Broad WiMAXは土曜日も対応。
また、Broad WiMAXの公式HPでは24時間チャット問い合わせを受け付けていますので、より充実したサポートを希望する方はBroad WiMAXを選んだ方が安心です。
信頼性
それぞれの運営会社の規模を見比べてみましょう。
Broad WiMAX(株式会社Link Life) | GMOとくとくBB WIMAX(GMOインターネット株式会社) |
設立日:2008年2月14日 資本金:1,000万円 従業員数:814人 株式:非上場 |
設立日 :1991年5月24日 資本金:50億円 従業員数:6,180名 株式:東京証券取引所 第一部上場 |
GMOとくとくBB WIMAXは東証一部上場企業のため、会社の信頼性を重視する方はGMOとくとくBB WIMAXの方が安心できるのではないでしょうか。
支払い方法
Broad WiMAXで可能な支払い方法は、クレジットカードと口座振替です。一方、GMOとくとくBB WIMAXはクレジットカードのみに対応しています。
したがって、クレジットカードが利用できない方が選べるのはBroad WiMAX一択ということです。ただし、口座振替を選ぶと初期費用0円の特典が適用されませんので、ご注意ください。
Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXで共通する内容とは?
Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXはどちらもWiMAX回線を利用しているため、以下のような共通点も多いです。
- 利用回線、速度、対応エリアは同一
- 通信容量と速度制限の条件も同一
- モバイルルーター端末料金が無料
- auスマホ割が適用される
利用回線や速度、対応エリアは同一
WiMAXで利用できる回線は、WiMAX2+とau 4G LTEです。そして、5G回線に対応し始めたプロバイダ会社もあります。
どこもUQコミュニケーションズの通信回線を借りてサービスを提供しているため、プロバイダによって回線の質が変わることはありません。モバイルルーター端末の種類も各社で同様です。
したがって、異なるプロバイダでWiMAXに申し込んでも、速度や対応エリアは同一となります。しかし、現在では5G回線に対応しているのはBroad WiMAXなどの一部になります。(2021年8月時点)
とはいえ、ゆくゆくはどのプロバイダ会社でも5G対応はされるようになるでしょう。
通信容量と速度制限の条件も同一
WiMAXには月間データ容量が無制限のプランもありますが、完全に無制限というわけではなく、3日間10GB(5G対応プランであれば3日15GB)という短期間の容量制限が存在します。
また、auのLTE回線を利用する「ハイスピードプラスエリアモード」には月間7GBまでという容量制限があります。
それぞれ、容量を超過すると速度制限がかけられますが、速度制限のルールも各プロバイダで共通のため、Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXで違いはありません。
モバイルルーター端末料金が無料
通常、WiMAXのモバイルルーター端末は有料で、プロバイダによっては20,000円程度かかる場合があります。
しかし、Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXの両社は端末代金0円のキャンペーンを実施しているため、端末代金は無料です。
最新端末も対象ですので、新規加入者はお得に始められますね。
auスマホ割が適用される
WiMAXはauスマホ割(auスマートバリューmine)と自宅セット割に対応していますが、一部のプロバイダではそれらの割引が適用されません。
その点、Broad WiMAXとGMOとくとくBB WIMAXの両社は、どちらも割引が適用されます。auユーザーの方も、安心ですね。
Broad WiMAXがおすすめな理由
基本的に解約金がかかってもかからなくても「Broad WiMAX」の方がお得に使えます。
なぜなら、GMOとくとくBB WIMAXの料金体系とキャンペーン内容が変更されたためです。以前はキャッシュバックが30,000円以上でしたので、解約金が発生しない場合GMOとくとくBB WIMAXの方がお得に利用できました。
したが、現時点では、月額料金が少し安くなり、最大20,000円まで。いずれのケースでもBroad WiMAXの方がお得に使えます。
口座振替にも対応しているので、クレジットカードを持っていない方にもおすすめです。
まとめ
Broad WiMAX、GMOとくとくBB WiMAXともに、人気のWiMAXプロバイダです。
プロバイダによってプランは変わりませんし、モバイルルーター端末の種類も同じですので通信速度やエリアも同様。以前はGMOとくとくBB WiMAXを選ぶメリットがありましたが、現在は月額料金とキャンペーン内容が変更されて特にありません。
Broad WiMAXを選ぶようにしましょう!
以下の記事では、WiMAXの月額料金をプロバイダ11社で比較しています。Broad WiMAX・GMOとくとくBB WiMAX以外のWiMAXプロバイダの料金もチェックしたい方は、こちらの記事も参照ください。